『時を分かち合う』

20160101 Bauta

 グローバル化に伴い、日本でも海外でも、他国の文化を理解しなくてはならない場面は昔に比べて格段に増えていると思います。

 野球の世界でも、日本のプロ野球だけではなく、メジャーリーグに挑戦する選手が増えてきていますが、実際に自身の持っている力を発揮できるかどうか、技術や体力はもちろんですが、異文化を理解し受け入れることができるかどうかも重要なポイントだと思います。

 私が野球指導の勉強をさせてもらっているドミニカ共和国にも彼らの文化・習慣があります。基本的におおらかな人々ですので、必要以上に気を遣う必要もなく、これからメジャーリーグに挑戦するという日本の選手が、ここで異文化を受け入れる練習をすることは非常に有意義なことだと思います。治安も比較的よく、気候も良い、野球のレベルも高い、これらを合わせれば、こんなに良い環境は他にないかもしれません。

 では、ドミニカ共和国の文化・習慣とはどんなものでしょうか?もちろん、それは簡単に説明できない(体感するしかない)くらいたくさんあるし、すぐには理解できないのですが、その中の一つに『時間を分かち合う、共に時間を過ごす』ことを重視するという文化があるように感じます。

 休日や、平日も夕暮れ時(早い場合は昼過ぎ)にもなれば、人々はおもむろに公園に足を運び(自然と集まってきて)、お酒でも飲みながらああでもないこうでもないとおしゃべりを始めます。他愛もない話、冗談も多く、日本人としてはこの話の先に何があるのか?大人たちが集まって、何時間もおしゃべりするということは、何らかの目的があるのでは?と思ってしまいます。が、何時間たっても結論にいたることなく、気づいたら適当に解散しているという感じです。

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 日本では、話すからには何か要件がある、要点をうまく説明して、できるだけ早く解決することが良しとされますが、ドミニカ共和国でそれをしてしまうと、『なんだこいつ?自分の用件だけ話してさっさと帰っちゃうのか?おれたちはアミーゴじゃないのか?』となってしまいます。

 自身もコロンビアに暮らし始めた時は、これがなかなか理解できませんでした。用もないのにこの人たちは何で集まって何時間も話し続けるのか?言葉もよくわからないし、こんなところに何時間もいるのはつらい!と。でも、いつの間にか、ある意味日本人にとっては無駄で、ドミニカ共和国人・ラテンアメリカの人々にとっては大切な文化に慣れ親しむようになっていました。

 時間があれば仲良くなったアミーゴのところへ足を運び、時間を忘れてダラダラとおしゃべりをする、冗談に腹を抱えて笑う、お腹が空けば何かさがして食べるということを繰り返しています。

 『Compartir el tiempo. 時を分かち合う。』
 これが彼らにとって実はとても大切で、共に過ごせば過ごすほどアミーゴの仲は深まって行くのだと思います。

 メジャーリーグを目指す選手にとっても、一人の社会人としても全てが勉強になるドミニカ共和国。2016年も日本からドミニカ共和国を訪れる人が増えると嬉しく思います🎶

20160101 NY
 

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