『0から1へ』

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 ドミニカ共和国のウィンターリーグ球団“エスコヒード”でのプレーを終えて筒香選手が帰国の途へ、またエスコヒードへの練習参加やLAドジャースのアカデミーで27年間にわたり指導されているアントニオ・バウティスタ氏の指導を受けた乙坂・松井両選手も順次帰国の途についています。

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 私自身、2012年に初めて訪れたドミニカ共和国。冬のウィンターリーグでは現役メジャーリーガー、メジャーを目指す若手有望選手らが思うがままにプレーを楽しみ(投手はどんどんストレート勝負、打者もフルスイングで、内野手は軽快なファインプレーの連発)、観客もラテンミュージックと共に思い思いに野球を楽しむ姿を目の当たりにしました。その時、現在阪神のマウロ・ゴメスがエスコヒードでプレーしており、自身もスタンドで彼の逆転サヨナラホームランを目の当たりにして、スタジアム中が熱狂していたことをつい最近の出来事のように思い出します。ドミニカの野球の底知れぬポテンシャルを感じた瞬間でした。

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 また、夏のドミニカンサマーリーグでは、MLB30球団のアカデミーで淡々と黙々と将来の活躍に向けてプレーを続ける10代後半の若い選手たち、それを暖かく見守り続ける指導者たちのあり方に、日本の高校野球の目先の勝利至上主義との大きな違いを感じ、ぜひこの彼らの前向きで先を見据えた姿勢を、日本の野球、野球に限らず日本社会が今抱えている問題に、うまく活用できないだろうかと思ったことを今でも覚えています。何しろ、日本の人口よりはるかに少ない1000万人から毎年150人以上のメジャーリーガーを輩出し続ける国ですから、学ぶことがないはずがありません。

 あれから(たった?)3年、筒香選手がそのエスコヒードで実際にプレーし、日本の将来有望な3選手が指導経験豊かなバウティスタ氏から指導を受けるまでに至りました。この彼らの経験が活きてくるのは来年のシーズンではなく、もっともっと先なのかもしれません。それでも、彼らにとってこれからの大きな財産になることは間違いないと、私自身もそばにいながら日々感じていました。

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 今回の出場を大きくサポートしていただいたエスコヒード球団の方も、LAドジャースのバウティスタ氏も同じようなことを言ってくれます。
 『我々が出会う前にこんなことが起こるとは誰も何も想像できなかった。我々が出会ってからも、周りの人々は日本で実際に活躍している打者(投手が教育目的でウィンターリーグに派遣されるケースはこれまでも有り)がウィンターリーグに参加して出場すること、ドミニカのメジャー育成機関のメソッドを日本のプロ選手が学ぶことを想像する人はほとんどいなかったと思う。でも、実際にこうやってできたんだ。彼らの他にも、我々の出会いをきっかけに多くの日本の野球指導者や関係者がドミニカ共和国の野球を学びたいと訪問してくれた。こんなことが実現すると、3年前に誰が思っていただろう?
 やはり、何事もやる前から不可能だと思う必要は全くないんだよ。誰もやらないから、やめておこうと思う必要もまったくない。大事なことは誰も考えていないこと、想像もしていないことに対して、その最初の一歩を実際に踏み出すこと、そしてそこからの前進を少しでもいいからあきらめずに進めていくことなんじゃないかな。』と。
 
 今回も、正にアミーゴ社会がなせるわざ、もともとは誰のつてもなく、たまたま知り合ったドミニカ共和国の方々のお陰で、日本から訪問した方々が充実した日々を過ごすことができたのではないかと思います。そんな方々の訪問・滞在にあやかり、自分自身もちゃっかりたくさんの勉強をさせていただきました(役得かな)。

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 もちろん、至らない点もたくさんあったと思います。完ぺきではなかったと思います。でも、何もアクションを起こさなければ何の変化もなかったところに、『0から1』の変化を起こすことはできたのではないかなとも思います。大切なことはこの1をこれからどう大きくしていくかということ、そしてこれからも様々なところで『0から1』の変化を起こし続けていくことかなと思います。

 変化を恐れず行動を続けていけば、日本の野球ももっともっと良くすることができる!野球を通じて社会ももっともっと良くすることができる!私自身もそのような勇気をたくさんもらえるドミニカ滞在になっていると実感しています!ますますパワーアップして帰りたいと思いますので、みなさん暑苦しいと思わずに変わらぬお付き合いよろしくお願いします!

20151223 kodomo

 追伸:
 エスコヒードは筒香選手の合流後、打線が奮起し、レギュラーシーズンを突破してプレーオフに進んでいます。プレーオフ進出の祝勝会は、それはそれはすさまじいものでした・・・(汗)。  

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