
朝、サントドミンゴの街中をウォーキングしていると、突然後ろから声をかけられました。
『あなたは日本の野球のスカウト?僕15歳で左投手なんだけど、これから契約できる球団を探しているところなんだ!ぜひ、一度僕のピッチングを見に来てよ!』
一歩ホテルを出れば、こんなことは珍しいことではなく、むしろ日常茶飯事です。
もちろん、そんな簡単に契約にこぎつけるわけはないとはわかっていながら、万が一のこともある、少しでも可能性があるなら彼らは声をかけてきます。
『うちの息子のプレーを一度見てくれないか!?』もはや挨拶のようなものです。
しかし日本のどこに、見ず知らずの大人を呼び止めて(しかも外国人を)、自身の契約について話す15歳の子供がいるでしょうか?
もちろん、社会が違う、環境が違う、文化も違う。でも、彼らの積極性から我々が見習うべきものもたくさんあるのではないかなと思います。

10分くらい野球についての話を歩きながらした後、『じゃあ僕、球場までアップをかねて走っていくからまたね!』と走り出した少年。まだまだ無力な自分は彼の背中を眺めながら、ただただ幸運を祈るばかりでした。
失敗を恐れない、常にチャレンジする、行動する、失敗してもまたチャレンジする、ドミニカの方々から学ぶべきこと日々多しです。