『とにかく、ゆっくりじっくり。』

20150816 Bautista

 今回のドミニカ共和国滞在1か月、最終日はいつもお世話になっているアントニオ・バウティスタさんと過ごすことができました。
 LAドジャースのドミニカ共和国アカデミー・コーチとして27年間勤務されていて、数々のメジャーリーガー育成に携わられている方です。

 日本から訪問している堺ビッグボーイズのコーチらと食事をしながら、彼のこれまでの経験に基づく選手育成方法を勉強させてもらいました。

 これまで自分自身、何度も何度も丁寧に時間をかけて彼の話を聞かせていただいているのですが、何度お会いしても彼の話からは新たな発見があります。

 昨日の試合でドジャースのショートの選手がものすごく素早いプレーで打者走者をアウトにしたが、あのようなプレーはどのようにしてできるようになるのかという質問に対する彼の回答に、今回もまた新たな気づきをいただきました。

 『何事も少しずつ少しずつうまくなっていかなければならないんだ。彼のプレーはものすごく速く見えたかもしれないが、実はゆっくりと時間をかけてプレーをしていくことで、あのような素早い動きに見えるようになるんだ。指導者として大切なことは、すぐに素早い動きを選手にさせようと思わないことだよ。そして、たった数年のうちに良い選手にしようと思わないこと。すぐにできるようになった場合、新たな問題に直面した際に選手はうまく対応できなくなって、いずれ彼はその問題の出口を見つけられなくなるんだ。とにかくゆっくりじっくり、何年もかけて少しずつ成長していく、指導者はとにかく焦らずにサポートしていく忍耐力が必要なんだよ。』と。

 彼の話を聞いていて、思い返せば野球だけでなく日本社会のあちこちで短期的な結果を求めているような気がします。社会もスポーツも教育も親子関係も?たった2~3年で結果を求めること、そのこと自体が子どもたちの可能性を狭めているのだと思います。
彼が言うように『メジャーリーガーに対しても指導者は忍耐が必要なんだよ。年齢が若ければ若いほど結果を急がずゆっくりじっくり時間をかける。それは当然のことだよ』と。

 彼の話はいつ聞いても、野球はもちろん、すべてのスポーツ・教育・社会、はたまた恋愛(夫婦関係?)まで、すべてに通じているような気がします。でも、それも当然、野球以外のことにつながらないこと、野球にしか使えないことなら、そもそもそんな野球をする意味がないのではないかなと思います。

 今一度、自分自身も焦っていないか、すぐに結果を求めていないか、見つめなおす良い機会になりました。じっくりゆっくり、でも確実に少しずつ成長していきましょう。

 グラシアス、バウティスタ!!
 

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2015/ 08/ 17( 月) 23: 47: 42| | # [ 編集 ]
 

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