『甲子園がないと野球をやる子が少なくなるって本当?』

20150728 tercera

 日本は夏に入り高校野球もにぎやかな頃でしょうか?
 ドミニカ共和国でも、この時期は様々な年代で試合が多く組まれています。

 今日は14~16歳くらいまでの選手が出場する、村同士の野球大会の見学に行ってきました。そう、いつも勉強させてもらっているフアンバロン村(人口5千人から現役メジャーリーガー5人の村)が出場している試合です。

20150728 atras


 大会はもちろんリーグ戦で、8つの村のチームが参加、各チーム2回ずつ対戦を行い、上位6チームがさらに2回ずつの対戦。きちんとホーム&ビジターで行われます。その後、上位2チームによる最終決戦(7戦制でどちらかが4勝した時点で優勝決定)が行われます。今日は上位6チームで行われているリーグ戦の最終試合、2位と3位の対戦で、勝ったほうが決勝シリーズに進めるという試合でした。

 トーナメントではなくリーグ戦で行うと、負けても次があるため色々な選手を起用できる、特に投手はローテンションを組んでエースの投球過多を防げる、選手たちは常に勝たなければ次がない(失敗できない)というプレッシャーから解放されてのびのびとプレーできるというメリットがあります。現にこうやってリーグ戦でのびのびと実力をつけた選手が世界最高峰の舞台でたくさん活躍していますし、日本以外のどこの国でもリーグ戦が採用されていますので、本当に選手たちの将来を思うなら日本でもトーナメントではなくリーグ戦で大会を行うべきということは間違いないと思います。

 こういった議論をすると必ず出てくるのが、トーナメントでないと甲子園大会が開催できない(4000校もあるのにリーグ戦では全国大会を行えない)、甲子園があるから野球をする子が増える、必ずしもみんなプロになれないのだから高校最後に甲子園大会があったほうがいい、という意見です。

 でも、本当にそうなんでしょうか?

 まず、中学生や高校生で、その国の一番のチームを決める必要はあるのでしょうか?例えば、ドミニカ共和国ではこの年代では村同士の対戦のみです。近隣の8つの村だけで十分みんな盛り上がります。さらに小さい子供たちもネットにしがみついて(ベンチの上に乗っかって)見学・応援していて、僕も野球をやって活躍するんだ!と目をキラキラさせています。この年代でテレビ中継なんてなくてもみんな野球をやります。

20150728 fanaticos

 必ずしもみんなプロに行けるわけではないのだから・・・、じゃあその中で甲子園に実際に行けるのはどれくらいの確率ですか?1回戦、2回戦で負けてほんの少ししか試合ができない、レギュラーしか試合に出られないより、リーグ戦でたくさんの試合があって、たくさん出場できる方がいいんじゃないでしょうか?

 他にも言い出せばキリがないでしょう。ドミニカは野球だけで、日本には他のスポーツもあるから・・・。甲子園という目標があったから良かったんだ・・・。

 そう思っている方々こそ、ぜひドミニカ共和国にお越しください。なぜ、この小さな国から大量のメジャーリーガーが輩出されて、日本からはほんの少ししか出ないのか。身体能力の違いでも、ハングリー精神の違いでもなく、大会や選手育成システムと指導者の指導方法の違いだけで、選手輩出数に大差が出ていることを実感していただけると思います。

 甲子園がなくなっても、きちんと指導できれば、もっともっと良い選手を輩出できます。
 むしろ甲子園がなくなって野球をする子が減るということは、指導者が本当の野球の楽しさを伝えられていないということなのではないでしょうか?
 野球の楽しさは結果ではなく、どんな時でもプレーそのものですからね。

 フアンバロン村は今日の試合に勝って2位通過、木曜からの決勝シリーズでもたくさんお勉強させてもらいます!

20150728 arriba

 

コメント

コメントの投稿

  • URL
  • コメント内容
  • password
  • 秘密
  • 管理者にだけ表示を許可する