
グアテマラに赴任して1ヶ月、運動会を知らない国でのUNDOKAIを無事3校で実施することができました。終わったと思ったらほぼダッシュで日本に帰国です。
マヤ系先住民族の方々が多く暮らすカンテル市で、学校の先生方への説明を開始してから、準備期間はわずか2週間。まさか、こんなに盛大な運動会を3校で行えるとは夢にも思っていませんでした。現地で活動する青年海外協力隊員等のJICA関係者やグアテマラの方々の多大な協力があってこそであることは間違いありません。
今回のミッションはスポーツの楽しさを開発途上国の方々に伝えること。2020年に開催予定の東京オリンピックの恩恵を世界の人々にも届けようというコンセプトです。確かにグアテマラの特に西部地域は先住民族の方々が大半を占め、スポーツはさほど盛んではありません。しかし、今回感じたことは、きっかけさえあれば日本人以上に本番に力を発揮する能力を持っており、心からスポーツを楽しむ力も有しているということでした。

ほんのわずかな練習期間にもかかわらず、子供達は練習の時よりはるかに良い結果を本番で残していきます。そこにはラテンアメリカの方々の特性でもある、失敗したらどうしよう?と心配するよりも、失敗なんてするわけない!と自信を持って挑戦するという、スポーツを行う上で大切なポジティブな思考が備わっているからであるような気がします。

そして、何事も強制的ではなく自ら楽しむ能力を彼らは持っているような気がします。子供たちは教師たちに言われるまでもなく、自然と自発的にクラスメイトの応援を始めました。その声援を受けて、自分たちはできるんだと信じる子供達が真剣にスポーツを楽しむ、そこに良い空気が流れないはずがありません。

(プロスペクト株式会社にご準備いただいたONYONE社製チャンピオンTシャツは子供たちに大人気!)
今回、日本から赴任して確かにきっかけというものはつくれたのではないかなと思います。でも、きっかけさえあれば、スポーツを心から楽しむ能力、本番に力を発揮する能力というのは、日本人よりも優れている国が実は多いのではないかなとも思います。
2020年、東京オリンピックを自国で開催するにあたり、日本人がスポーツの本当の楽しさを世界の人々から謙虚に学ぶという姿勢が必要なのではないかなと改めて思った今回の滞在でした。
グアテマラでお世話になった方々、本当にありがとうございました。今回学んだことを胸に、日本での活動を再開です!