さらに強く、速く

2014 夕日

 みなさん、2014年も大変お世話になりました。
 日本が元旦の朝日を眺めている頃、ドミニカ共和国では2014年最終日の夕陽を眺めていました。

 ものすごい数のメジャーリーガーを出しているこの国で、野球指導方法の勉強がしたいと渡航して早くも1か月、いやいや予想以上に充実した日々でまだ1か月?なのかもしれません。

 野球のことはもちろんですが、それ以上に人として学ぶべきことがそこらじゅうに転がっている気がします。

 ここにいると『寂しい』という感情は一切わいてきません。道に出れば誰かが話しかけてきて、バスに乗れば知らない人同士がおしゃべりしていて、みんながみんなでハッピーな時間をすごしたいと思っています。

 お金はあんまりないけど時間はふんだんにある。ゆっくり流れる時間の中で、持っている時間は人のためにもふんだんに使う。もはやそれが当然で、誰もそのことを特別だと思っていないし、意識もしていない。この1か月、忙しいという言葉を誰からも1回も聞いていないということは、忙しい(心を亡くした)人はこの国にほとんどいないということでしょう。

strop 2014

 先日、日本から来られた方々を、メジャーリーガーがたくさん輩出されているフアン・バロン村に連れて行った際に、村の人々は3回目に会う僕をまるで昔からの住人のように迎えてくれました。ちょうどクリスマスのソフトボール大会が開催されていて、グラウンドに入っていくとみんなが『フェリス・ナビダ!!(メリー・クリスマス)』と言って僕を抱きしめてくれました。現役バリバリのメジャーリーガーも『トモー!!来てくれたのか、すごくうれしいよ!!』と僕を呼び止め、抱きしめてくれます。その光景を目の当たりにして、日本のみなさんは『この手厚い歓迎は一体なんなんだ?こいつは村に対してどんなすごい功績を残したんだ?』と思ったそうです。なんてことはなく、ただ5日ほど前に知り合っただけやのに・・・。

 『みんな、あまりにも親切にしてくれるから、僕がこの村に何か大きな功績を残したのだと思ったらしいよ。1週間前に知り合ったばっかりやのにね。なんで、こんなに親切にしてくれるんだって聞いてるよ。』
と、彼らに伝えたら、まるで質問の意味を理解できずにキョトンとした顔で、
 『何言ってんだ?おれたちはアミーゴだろ?アミーゴに対してできることは何でもする。それが何か特別なことなのか?』と、逆に聞き返されました。
 あまりにも彼らにとっては当たり前すぎて、なんでそんな質問わざわざするの?という顔をしていました。

 ドミニカの人々はすぐに人の心に入り込んできます。逆にいつも自分の心も開いてくれているので、心の中に入り込ませてくれます。
 『いつもチーノ(中国人)って呼んじゃうけど、気にしないでね。私たちにとってはアジアの人はみんな一緒に見えるの。中国人か日本人か韓国人かどこだかわからないけど、とにかくここに座りなさい!おしゃべりしよう!なんならビールでも飲もう!?あんたのことは良く知らないけど、別にそれでも良い。とにかく一緒に楽しく過ごせればそれで良い!』
 こんな人々と一緒にいて、どうやったら寂しくなれるやろう・・・(笑)。

 2014年、最後の夕陽を眺めに海岸沿いへ。
 子どもたち5人が大きな波にダイビングして遊んでいる。
 もちろん柵も何もなく、彼らを監視している大人もいない。

2014 子ども

 『チーノ!写真撮れよ!』
 『チーノ!おれ、お腹空いてんだ、お金くれ!』

 ああ、彼らは迷いなく自分たちで生きようとしている。
 これが彼らの強さであり、速さなのかもしれない。

 ドミニカの人々のように強くそして速く!
 2015年のテーマはこれやなと夕陽を眺めながら、心にすーっと入り込んできました。

 2015年もどうぞよろしくお願いします。

 

コメント

コメントの投稿

  • URL
  • コメント内容
  • password
  • 秘密
  • 管理者にだけ表示を許可する