再会

アントニオ 2014年11月
 
 ロサンゼルス・ドジャースのドミニカ共和国アカデミーで、アドバイザーとして勤務しているアントニオ・バウティスタ氏と8カ月ぶりに再会。

 厚かましくもいつもご自宅にお邪魔しちゃいます。
 2階のベランダで手作りのオレンジジュースをいただきながら、様々な野球の話を伺うのは至福のひと時・・・。

 彼とは1年半前に勤務するアカデミーで出会い、それ以降すごく親しくしていただいて、ちょうど1年前にはグアテマラまで中南米野球研修会の講師としても来ていただきました。

 この日も勤務の後だというのに、快く迎えてもらい1時間の野球談議。

 『日本の野球をもっと良くしたいという君の気持ちは十分わかっているよ。例えば、トーナメント制の大会が当たり前のところを、子どもたちが思い切って失敗できるリーグ戦にしたいという取り組みはどんどん進めるべきだ。ドミニカでもリーグ戦で負けてばっかりで断トツ最下位だったチームから10人以上のメジャーリーガーを輩出したアカデミーもあるんだ。勝っているチームの選手だけに未来のチャンスがあるとしたら、せっかくの才能が埋もれてしまうよ。』

 反対意見もあるだろうが、君の考え方は間違っていないから周りの人と協力してどんどん前に進みなさい、といつも背中を押してもらっています。

 『そうだ!いつか日本の高校生をドミニカに連れてきて、各球団のアカデミーと交流試合をすればいいよ。カナダがもう去年から始めているんだ。お互いにとってきっと良い取り組みになるよ。短期的に見てもいい経験になるだろうし、何よりもそんな経験をした子どもたちが将来立派な大人になってくれれば、それこそが国を豊かにしていくことにつながると思うんだ。一番大切なことは日本という国が豊かになること、ドミニカには野球くらいしかないかもしれないけど、我々が野球を通じて日本に貢献することができればこんなにうれしいことはないよ。』

 日本に一度も行ったこともない人が、自分より日本の未来のことを考えているのではないか?我々は自分たちの国を豊かにするために、今何をすべきか見失っているんじゃないか?とついつい自戒してしまいます。

 もう25年以上もメジャーリーガー輩出に貢献してきて、60歳を超えているにもかかわらず、日本から来た名もない人間に対して常に同じ目線で話し、最大限の敬意を払ってくださる、この謙虚な姿勢はどこからくるんやろう。

 『いつでもここに来てくれるとうれしい。君のことはまるで自分の息子のように思っているんだ。遠い国から自分のところまで野球を学びたいと思ってきてくれることは僕の誇りだよ。』

 もちろん、社交辞令も含めてやけど、またまた甘えてしまいそうです。

 国を豊かにするために野球というツールを活用して人材を輩出する。日本ではそれを『ハングリー精神』というのかもしれないが、その言葉だけで片づけずに我々が学ばなければならない点がたくさんあるように思います。
 

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