世界に挑戦するチーム

big 2014 11 03

 毎週末、大阪にいる場合は中学生の野球クラブチームである堺ビッグボーイズの練習に携わっています。

 このチーム、日本のどのチームとも全く違った取り組みを行っています。
 
 いわゆる、『育成重視』の指導と呼ばれるものです。
 
 どこのチームも『青少年の健全な育成のために』と言っています。では、具体的に何をやっていますか?となると、『うっ』とつまってしまいます。

 堺ビッグボーイズの1つの大きな特徴は、『つぶさない!!』ということがあげられると思います。

 一番わかりやすい例は投手の投球数制限でしょう。公式戦でもチーム独自の投球数制限・変化球制限があります。
 1年生は1試合30球までストレートのみ、3年生は70球まで変化球は1割未満、スライダーは全学年禁止といった感じです。

 もちろん、相手にもよまれます。『おい、ストレートしかないぞ!』と言われても、『はい、ストレートしかありません!』と投げます。球数まで来たら、どんな大事な大会の、どんな大事な場面でも、エースでも交代です。

 え、そんなことしてたら勝てないじゃないですか?
 『はい。昔は全国制覇もしたチームでしたが、現在は昔より勝利数が減っています。』
 (それでも何年かに一度は予選を勝ち抜いて全国大会に出場します。)

 守備も同じです。グラブトス、ノールックスロー、ジャンピングスローなんでもやります。
 練習だけでなく試合でもです。
 もちろんミスもいっぱい出ます。
 でも、たとえエラーをしても指導者が怒ることはありません。『もっと確実に行け!』と指示することもありません。
 なぜなら、子供たちがメジャーリーグのスーパープレーを見て、おれもこんなプレーをしてみたい!!という思いを『つぶさない』ためです。

 練習時間も全体練習は基本的に午前中のみです。
 なぜなら、やらされる練習をたくさんやって野球が好きだという思いを『つぶさない』ためです。
 スポーツをやった人ならだれもが経験があるんじゃないでしょうか?
 今日の練習しんどいな、雨降ってくれないかな・・・。
 私もそうです、大学時代はトンボを高く振り上げて雨乞いをしていました(笑)。
 でも、ここの選手たちは野球がしたい!雨なんか降らないでくれ!と真剣に願っています。

 おいおい、変わったチームだなと思われるかもしれません。でもこれ、海外ならみんな当たり前です。
 日本では変わっているかもしれないけど、世界的には常識中の常識です。
 このチームは 『世界の常識』 と 『日本の非常識』 に挑戦するチームと言っても過言ではないでしょう。

 なぜこのような取り組み方ができるのか。
 それは中学生時代の勝利を最大目標とするのではなく、将来大人になった時に活躍するために中学時代に何をすべきかと言うことを、徹底的に追及しているからだと思います。

 人間誰だって負けたら悔しい。目の前の試合も勝ちたい。無理をすれば勝たせることもできる。でも、子供たちの未来をつぶしてまで勝ちに行くという選択肢はそもそもありません。

 日本の野球が一刻も早く世界の常識に追いつく日が来ることを願って、今日も行動と発信です。
 

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