『ラテンアメリカのウィンターリーグは選手育成の場ではありません!』

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 12月中旬からメキシコに滞在し、横浜DeNAベイスターズの乙坂選手が出場していたメキシコウィンターリーグを再訪。その後、パナマ経由(パナマのCOPA航空が中南米ではけっこう便利な存在です)でドミニカ共和国へ。なんとかレギュラーシーズンの試合に間に合いました。

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 日本では中南米野球のウィンターリーグといえば若手選手の育成の場と考えられがちです。特に台湾でのウィンターリーグが開催され始めてから、その傾向が強くなってきているように感じます。しかし、ドミニカ共和国、ベネズエラ、メキシコなどで行われているウィンターリーグは決して、若手育成の場所ではなく、勝敗が全て、結果が全ての実力の世界です。(台湾のウィンターリーグは興行に関係のない育成の場ですので、意味合いが全然違います。)

 ましてや、アメリカや日本のプロ野球より、はるかに短いレギュラーシーズン、敗者はプレーオフからどんどん除外されていき、興行にも大きな影響を及ぼすため(ドミニカ共和国の場合、6球団でのレギュラーシーズンが各球団50試合、上位4球団による準決勝ラウンドが各18試合、そこで上位2チームになった決勝シリーズは9戦5勝先取)、調子が出るまで待つということもなかなかしてもらえず、すぐに解雇やロースター(出場枠)から外す、ということも常にあり得ます。今回、乙坂選手がなぜメキシコで1か月間にわたりプレーできたか。それは、ただただ結果を出していたからで、結果が出ていなければ何の保証もありませんでした。

 プレーする環境は日本のプロ野球より過酷だと思います。これらの国に新幹線という優れた乗り物はありませんので、遠征の時は選手も監督やスタッフもみな共にバスに何時間も揺られて移動します。時には試合後、深夜からバスに揺られ、翌日到着したらそのまま試合ということもあり得ます。ただ、これはアメリカのマイナーリーグでは当たり前ですので、こちらの選手はこれに文句を言うことはありません。日本からきた選手は驚きだと思いますが・・・。

 環境は厳しいですが、監督・コーチをはじめ、スタッフ陣は最大限に選手をリスペクトしてくれ、選手が常にリラックスして、最大限の力を試合で発揮できるようにサポートしてくれます。その中でチームの勝利、自身の居場所を確保するために、仲間と競い合っていきます。

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 台湾のウィンターリーグが無意味だとは思いません。ただ、本当の意味での厳しさの中でのチャレンジという点では、ラテンアメリカのウィンターリーグとは似て非なるものだと思います。だからこそ、ドミニカ共和国やメキシコのウィンターリーグにさらにチャレンジする選手が増えてくればと願わずにはいれません。

 クリスマスもあけて、さあドミニカ共和国は準決勝ラウンド開幕と思えば、初日の首都サントドミンゴは季節外れの大雨で中止、翌日はなんと球場が火事(球場に入る直前で助かりました・・・)で中止!!色々ありますが、色々ある中で日本人が学ぶこともあるのではないかなと思います。さて、今日のサントドミンゴは何がおこるか??ハプニングは続きます!?

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