『Si Dios quiere… (神が望むならば・・・)』

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 今年のドミニカ共和国のウィンターリーグ・レギュラーシーズンは稀に見る大混戦で、最終戦まで全チームに次の準決勝ラウンド(上位4チームのみ)に進める可能性が残る展開になりました。
雨で消化できていない1試合を除いて、
 1位(暫定)ヒガンテス    49試合 26勝23敗
 2位(暫定)リセイ      50試合 26勝24敗
 3位タイ  アギラス     50試合 25勝25敗
 3位タイ  エスコヒード   50試合 25勝25敗
 5位(暫定)トロス      50試合 24勝26敗
 6位(暫定)エストレージャス 49試合 23勝26敗
 最終節開始前に、3位から6位までが1ゲーム差以内にひしめく大混戦になり、3位タイのアギラスとエスコヒードが最終戦で勝利して、準決勝ラウンド進出を決めました。

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 一昨年からお世話になっている、エスコヒードの方々とコミュニケーションを取らせていただきながら多くの試合を見せてもらいましたが、昨年優勝チームながら、今シーズンは途中大苦戦でレギュラーシーズン終了直前(残り2試合)まで敗退圏内の5位。負けられない戦いを連戦連勝(最後は3連勝)で乗り切り、最後の最後でなんとか勝ち残りました。

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 昨年もそうだったのですが、負けられない試合直前の指導者・選手たちの出す雰囲気が何とも日本と違うような気がします。
 もちろん、遊びでやっているのではなく、何としても勝ちたいのですが、今日は大事な試合前だから、あまり話しかけない方が良いかなと思っていると、向こうから監督やコーチ、選手たちが近づいてきて、『やあ、トモ元気??』と気さくに話しかけてきてくれます。それも、まるでこれから練習を終えてレストランに行くような雰囲気で・・・。
 記者にインタビューされたGMは『もう1つも落とせない試合が続くので、残り3試合全て勝つしかないですね!』という質問に、ただただにこやかに笑って『Si Dios quiere…(神が望むならばね)』と。

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 もちろん、『もう負けられない!』『勝つしかない!』ということは指導者も選手もファンもわかっています。
ただ、彼らの中にまず先にあるのは、結果は神が決めるということ。自分たちは全力を尽くす、ただ相手も全力を尽くして勝ちに来る、だからそこで勝たなければならいと力むことが実は自分たちの力を最大限に出せないということをわかってそのような姿勢・表現になるのではないかなと思います。

 残念ながら日本のアマチュア野球は、小さい頃から高校までトーナメント戦で負けられない戦いの連続です。もちろんみんな勝ちたい!さらに、そこで指導者が絶対勝つぞ!勝たなければならない!という気負いを選手にかけてしまいます。それが実は選手たちの力みにつながるとは気づきもせずに。
 今回の結果を見ても、50試合戦って、たった1勝多かったか少なかったかで順位が決まるくらい、野球はたった1試合で本当の実力なんて測れないスポーツです。その日によって、どこが勝つかわからない、だから何度も何度も対戦して少しでも多くの勝利を重ねる。このスポーツの面白さは正にそこにあるような気がします。

 もちろん遊びでやるわけではない、みんな勝ちたい、その中でお互いが最大限の力を発揮して、より良い試合にするには、結果は神に預けて、我々人間は謙虚に自身の全力を尽くすのみなのかもしれません。
 結果は、Si Dios quiere(シー ディオス キエレ)神が望むならば!

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