
本日ドミニカ共和国を出発し、経由地のニューアークまで戻ってきました。
今回の滞在でも様々な年代の野球に触れる機会をいただきましたが、ウィンターリーグと呼ばれるドミニカのプロ野球へも何度も足を運びました。首都を本拠地とするレオネスデル・エスコヒードは昨年からのつながりでいつも暖かく迎えて下さり、球団フロント・監督・選手も再会を喜んでくれ、こちらも大変うれしい気持ちになりました。(試合前のグラウンドに入って監督や選手と気軽に話ができるのもラテンアメリカのウィンターリーグの特徴かもしれません。)

ウィンターリーグと言ってもまだまだ日本では馴染がないかもしれませんが、これはアメリカや日本が冬の時期に行われる、カリブ海周辺や台湾など暖かい国や地域で行われる各地のプロ野球のことを指します。日本では、若手選手を派遣して経験を積ませる場というイメージがありますが、国によってはそのイメージと実態は少し違うのではないかと現地で見ていて感じます。
カリブ海地域のそれぞれの国のチームはプロ球団として興業もかかっていますので、シーズン序盤(この時期に日本人選手が派遣されるケースが多いです)をのぞいてはかなり本気の白熱した試合が繰り広げられます。その中でも、ドミニカ共和国のウィンターリーグは6チームが参加し、人気・実力ともに世界でもトップクラスであることは間違いないと思います。


開幕の10月末から11月中旬頃までは、元メジャーリーガーや将来有望なマイナーリーガーが中心ですが、11月下旬頃からは現役メジャーリーガーも多数参加し、レベルも上がるとともに多くの観客もスタジアムに足を運びます。今年は例年以上に序盤から盛り上がっている印象で、シーズン前半でも週末の人気カードはほぼ満員、特に今年はWBC開催年度でもあるため、多くの現役バリバリのメジャーリーガーもプレーするという噂ですので、この先がさらに楽しみです。

チームも観客も勝利のために精一杯戦って応援するのはもちろんですが、その根底には『野球を楽しむ!』ということがあるように思えます。投手の真っ向勝負、打者のフルスイング、野手の華麗なプレー、監督の思い切った采配、スタジアムを盛り上げるアナウンスやダンス、そして踊って叫んで目いっぱい楽しむ観客たち。日本のプロ野球関係者も、プロ・アマ問わず指導者や選手にとっても、一人の観客にとっても、きっと新たな発見が多く、勉強になることも多いのではないかなと思います。今回の滞在中に2回も試合中の停電があり20~30分待ち、それでも文句を言う人は1人もおらず、球場では『停電したぞ~♪電気がどっか行ってしまったぞ~♪』というノリノリの歌を流してみんなで楽しんいる(審判も踊っている!!)くらいですので、きっと日本人の価値観を壊してくれることは間違いありません(そんな歌があること自体信じられないかもしれませんが・・・)。

いつも書いているように、もちろん日本の野球の良いところもたくさんあります。ただ、これから日本が新たなステージに進むために必要な多くのヒントがカリブの野球に隠されているのも事実だと思います。日本のプロ野球も良い、メジャーも良い、でも遠くてなかなか接する機会はないけれども、可能であればぜひとも一人でも多くの日本の方にドミニカのウィンターリーグに触れる機会を作ることができればと思っています。
12月~1月にこちらに戻る際には、さらに熱いLa Pelota(野球)に出会えることが今から楽しみです♪みなさんも可能であれば、ぜひ!!
ドミニカウィンターリーグですか。確かに僕も朝起きると見ております。メジャーリーグを見てて思うのは、ラテン系の選手は明るい人が多いことですね!カノやレイエスなんかがその典型的な例ですよね。国がどんなに貧しくてもその中に喜びを見つけられる、これは日本やアメリカとラテン系の人の違いだと思います