皆さま、こんにちは!
そして、メリークリスマス!
私は今年も12月をドミニカ共和国で過ごしております。
毎回、多少の変化はあるものの、相変わらずこの国の人々は野球に熱狂し、そして選手を育成し続けています。
カードにもよりますが、ウィンターリーグにはたくさんの観客が詰めかけ、ハンリー・ラミレスやフェルナンド・ロッドニーのような大物メジャーリーガーも出場し、熱戦が繰り広げられています。


街中に目を移せば、夏のシーズンをマイナーで過ごし、翌年以降のメジャー昇格を目指す若手選手や、まずはマイナー契約を勝ち取ろうとするもっと若い世代の選手たちが、日々練習に励んでいます。そして、そこには選手たちの未来を見据えて指導にあたる指導者の姿もあります。

数えてみれば、今年メジャーでプレーした(メジャー登録された)ドミニカ共和国出身の選手の数は134名。去年より若干少なくなりましたが、それでも人口1000万人の島国から驚異的な輩出数です。ちなみに日本は8名でした。
もちろん、日本人は能力がないとか、可能性がないとか、そういうことを言いたいのではありません。むしろ、日本人にももっともっと可能性がありますし、努力も十分していると思います。
ただ、その努力の方向性が全体のシステムの違いによって違うだけなのだと思います。
日本で進む子供たちの野球離れ、指導者の行き過ぎた指導の問題、選手の特に投手の酷使の問題、トーナメント制が主体による勝利至上主義の問題・・・、大げさではなく、すべての解決のヒントがドミニカ共和国の中にあるのではないかと感じています。
この冬は大変多くの方にお越しいただき、約20名の方に日本からお越しいただいています。
今日の夜には今年の最終グループの到着です。
時間と費用をかけて来て下さる方々にとって実り多き滞在となることを願って、私自身も住した学びを引き続きドミニカ共和国で継続することができればと思っています!

下記、書籍も引き続きよろしくお願いします!

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Game set! 試合終了!野球の試合が終わった時、アメリカや日本ではこう言われますが、ドミニカ共和国では『se acabo la fiesta! (セ アカボー ラ フィエスタ)!』と審判が大きな声で告げます。直訳するとお祭りは終わってしまった!楽しい野球のゲームが終わってしまったんだ!とドミニカらしくなく?どこか哀愁が漂った表現を使います。

日本もまもなく冬を迎え、野球シーズンが終わろうとしています。
大阪の公立高校6校にお声がけして始まった『Liga Ftura』という投球数や使用するバットなど特別ルールを採用したリーグ戦は今年で4年目を迎え、参加校も公立7校、私学3校の合計10校が参加するリーグ戦になりました。

晴天にも恵まれ、リーグ戦では多くの経験を積むことができ、最後の決勝トーナメントは白熱する僅差の勝負となり、例年以上に盛り上がったのではないかと思います。
特に低反発金属バットか木製バットの使用が義務付けられているため、打者は力強いスイングが常に求められ、少しずつですが成果も見え始めているのではないかと感じました。投手もストライクゾーンにストレートをどんどん投げ込む姿が見られました。彼らの今後が楽しみなリーグ戦になったのではないかと思います。
私も何試合か観戦しましたが、特に最後の決勝戦は1点差を争う好ゲームに。2-0から1点差に追い上げ、なおも2死2・3塁でふらふらっと上がった飛球をライトの選手がダイビングキャッチ!結局、試合は2-1のまま大阪学芸高校が初優勝を勝ち取りました。

素晴らしい映画は見ていてあっという間に過ぎ去り、どこかこのまま終わってほしくない感覚になります。楽しい飲み会も終わりの時間を迎えたくないと思います。スポーツも同じで良い試合はこのまま終わらずにずっと観ていたい、ずっとプレーしていたいという感覚になることがあります。正に『se acabo la fiesta!』お祭りは終わってしまった・・・!と、言いたくなるこの感覚が大事なのかなと。
まもなく、日本の2018年の野球シーズンは終わりますが、来年以降も日本全国で良い取り組みができればと思っています。そのためにもカリブの島国で英気を養ってまいります。
ニューヨークからサントドミンゴへ向かう機上より!