みなさま、こんにちは。
秋らしい気候になってきました。朝晩過ごしやすく、頭も体もスッキリでしょうか?
野球も(特に高校野球は)夏がメインでなくて、秋がメインの方が選手のコンディションのためにも良いのではと思わずにいられません。

さて、このブログでも何度か書いてきましたが、日本の野球が世界の野球からかけ離れている一つの要因にトーナメント中心の大会というものがあると思います。
この夏は、秋田の高校の投手の投球過多もあり、勝利至上主義は良くない、という意見もありました。もちろん良くないのですが、勝たなければ次がないトーナメントの大会を用意しておいて、勝利至上主義は良くないというのは、本末転倒です。
メジャーリーグをみても、例えばナショナルリーグは現時点で、勝率6割以上のチームは15球団で1つもなく、つまり3勝2敗ペース以上のチームは存在していません。勝率.571以上、4勝3敗以上の成績のチームも15球団中、シカゴカブスの1球団のみ。これだけ勝った負けたを繰り返しながら優勝を争うスポーツは他には存在しないのではないかと思います。

我々の現場もできるところから変えなくては(言うだけでなく行動!)!との思いから、NPO法人BBフューチャーが主催する3か月にわたるリーグ戦主体のフューチャーズリーグを開催し、現在5年目のシーズンを迎えています。

そして、我々、堺ビッグボーイズが加盟するボーイズリーグの阪南支部も春・夏・秋、すべての支部予選(全国大会や関西秋季大会につながる公式戦)で予選リーグを実施していただき、グループリーグ2位でも通過可能なシステムを採用していただくことで、一度負けたチームでも本大会出場が可能な大会へと変わりました。
先日、取材いただいた菊地さんの記事が下記にありますので、ぜひご覧ください。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kikuchiyoshitaka/20180918-00097319/ 先週末はちょうど秋の関西秋季大会の阪南支部予選(予選リーグ)が3連休で開催され、堺ビッグボーイズは1試合目を11-1のコールド勝ち、2試合目は残念ながら2-3で敗戦となりましたが、全リーグの2位チームの中で最も成績が良かったため、決勝トーナメント進出を決めました。

人生も正にそうですが、大事なことはうまくいかなかった後に、どうチャレンジするか?です。決して勝ち続ける人生などありません。野球と教育をつなぐのであれば、負けたら最後のトーナメント戦ではなく、負けてもまた次にチャンスがあるリーグ戦を主体にすべきだと思います。
勝率.571で優勝できる可能性のある野球というスポーツの面白さをどう日本社会の中で伝えていけるか。皆さんの現場でも変われるところから変わっていきましょう!!

一昔前、I phoneが出始める前、日本の携帯電話はガラパゴス化していると言われていた時代があったかと思います。世界では携帯の仕様がほぼ同じで、中のSIMカードを変えるだけで、どこの国でも使えるにも関わらず、日本では全く使えないと知り合いの外国人旅行者も嘆いていました。ちなみに嘆いていたのは先進諸国出身者ではなく、アフリカのガーナ人です。
知っている方もいらっしゃると思いますが、ガラパゴスとは、南米エクアドルの沖合に浮かぶガラパゴス諸島のことを指します。赤道ほぼ直下であるにもかかわらず、南極からの寒流が流れ込み、ペンギンなども生息し、独自の生態系を築いているため、日本の携帯電話もこのような言われ方をしました。
携帯電話だけでなく、海外に行くと日本との様々な違いに気づかされます。
アメリカや私がよく行くドミニカ共和国はほとんどが車社会です。レンタカーを借りる以外は、タクシーを利用すると思われる方もいるかもしれませんが、ここ数年、ほとんどタクシーを利用しなくなりました。
変わりに利用するのがUber(ウーバー)と呼ばれるアプリで、乗車位置・降車位置を入力する(日本語でOK)と、近辺にいるドライバー(Uberに登録している一般の運転手)がすぐに来てくれ、目的地まで連れて行ってくれます。車の車種、ナンバー、運転手の情報も全て出ますし(毎回、乗客が評価もできるので、運転手の点数も見ることができます)、料金もタクシーより断然安く、さらには事前登録してあるクレジットカードから自動的に引き落とされるだけなので、お金のやりとりもありません。
安い、早い、安全、便利、どれをとってもタクシーより優れているため、世界的に広がっていますが、日本ではほんの一部にしか導入されていません。もちろん、日本政府が規制をかけているのは間違いないと思います・・・。
電化製品も日本製が世界でどんどん売れているかというとそうではなく、もはや市場は完全に韓国製に奪われています。これも日本国内には入らせないようにしているのでしょうが、世界では完全に負けています。残念ながらですが・・・。
そして、もう一つガラパゴス化しているのが日本野球ではないかと思い始めています。
アメリカだけでなく、メジャーリーガーを毎年多数輩出するドミニカ共和国やベネズエラを始めとする中南米諸国も含めて、日本野球だけ大きく異なってしまっているところがたくさんあるのではないかと。
世界がリーグ戦を主体として行っている中で、日本はトーナメント中心の大会方式、低反発の金属バットや木製バットを13歳くらいから使用している国々と、18歳までかなり飛ぶ金属バットを使用している日本。投手の投球数の規定も定められておらず連投を繰り返すのは日本だけ。ドミニカのドジャースアカデミーでは18歳のカテゴリーの公式戦でも、MAX60球、中5日のローテーションとのこと。打球の勢いが殺され、守ることも打つことも高度な技術が必要になる天然芝と、待っていれば転がってくる、転がせば間を抜けてヒットになってしまう人工芝がまだまだ多い日本。バットや投球数・登板間隔などに関しては、近年、韓国や台湾も世界基準を取り入れていると聞いており、このままではますます日本野球のガラパゴス化は進んでいくのではないかと思います。確かに、国内では今のところプロも高校野球も人気がありますが、世界ではほとんど通用していない現実も考えなくてはならないと。
本家のガラパゴス諸島は今後も独自の生態系で繁栄を続けるかもしれませんが、ガラパゴス化された(してしまった?)社会は今後どうなるのか?
携帯電話は、もはやインターネットさえつながれば、Line電話やスカイプ、Whattsupでいくらでも国際間のコミュニケーションが可能になり、SIMの交換さえ不要になりました。しかもこれらのアプリは基本的に無料!!国際電話のあのバカ高い料金を払う必要もなくなりました。
タクシーも規制さえ外れれば(日本政府はまだだいぶ粘るとおもいますが・・・)、タクシー会社は一気にほぼ姿を消すでしょう。個人的にはあの便利なUberを早く日本に導入してほしい!!
シャープやToshibaが苦境に立たされているのも今にはじまったことではなく・・・。
そして、日本野球は???
野球人気の低迷、少年野球人口の減少、蔓延する勝利至上主義・・・。
世界のスタンダードを学び、それを受け入れて、その上で力を発揮できるように。
日本野球の今後の発展は、ガラパゴス化からの脱却以外に道はないのではないかと思います。
そのためにも、皆さんと手を取り合って、様々な改革を進めて行ければと。
まずは世界基準のバットの導入から??
甲子園大会のホームラン数は2018年の51本から、3本くらいに減ると思います。
それくらい飛ばないバットを世界では使っています。