『今日の勝利よりも、子供の未来を!』

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 堺ビッグボーイズ・備前ボーイズ・旭川道北ボーイズのLA遠征もいよいよ終盤。
 本日からは、全10チームが参加する大会に参加しています。
 23名の日本からのメンバーに、LA在住の日本人・日系人の選手たちがプレーするチーム・グランドスラムさんから7名の助っ人を加え、合計30名を2チームに分かれれて予選リーグを戦いました。
 対戦する相手はみな体の大きな外国人チームばかりです。
 投げる球も速いし、スイングスピードも速い、パッと見た感じ『やはり、体格が違うな~』と思ってしまいます。
 しかし、実際に対戦してみると、それ以上に彼らのプレーに対する積極的な姿勢に驚かされます。
 投手は初球からどんどんストライクゾーンにストレート系を投げ込んできます。まさに、全球が打てるものなら打ってみろ!という感じ、打者はストライクゾーンの投球にはほぼ全てフルスイング!
 日本の子供たちも彼らのそういった姿勢に引っ張られて、日本にいる時より思い切ってスイングして、思い切って投げ込むことができていたのではないかなと思います。もちろん、試合はどちらかが勝ってどちらかが負けるのですが、こういったお互いの姿勢を出し合える試合を続けていればお互いの力がどんどん上がっていき、地域・国全体のレベルアップにもつながっていく、今日の勝った負けたではなく、それこそが今の日本の野球界・スポーツ界に必要なことなのではないかなと試合をしていてつくづく感じました。

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 自身が同行していたBチームの2試合目の対戦相手は、メキシコ系を中心とする、キューバ、プエルトリコなどのラテン系チームでした。指導者の方もスペイン語で話しかけてくれ、試合中から『トモ~!!』と何度も話しかけてくれて色々とコミュニケーションをとることができました。
 先発投手(キューバ系)は素晴らしい投手で5回まで日本打線を完全に抑え、ランナーを一人も出すことができませんでした。この後、相手チームはどうしたか・・・?なかなか日本人の我々には想像もできないかもしれませんが、なんと、この完全試合をしているエースを5回で下げて、別の投手が投げ始めました。その後、日本チームが逆転して試合に勝ったのですが、試合中・試合後の指導者・保護者の方々は口々にこう話していました。
 『この大会、試合ももちろん大切だ。できることなら勝ちたいし、勝つことを目的に試合をしている。だけど、目の前の勝利よりも大切なのは、子供たちの未来なんだよ。彼は5イニングを投げた。今日は素晴らしいピッチングだった。彼ももっと投げたかった。我々も彼に投げ続けてほしい思いはある。だけど、一番大切なことは彼の未来だということを忘れてはいけないんだよ。今日は本当に良いゲームだった、ありがとう!あなたたちを祝福すると選手みんなに伝えてほしい!』と。
 目の前の試合に勝ちたいのは、日本人も、アメリカ人も、キューバ人も、ドミニカ人も、みんな同じだと思います。そのために精一杯プレーします。ただ、絶対に大人が忘れてはいけないことは、彼らの未来をすり減らしてまで、今日の勝利に固執してはいけないということなんだと思います。
 その結果は、今のメジャーという世界ですでに証明されているのではないでしょうか?

 日本の良さを活かしながら、日本の良さも追求しながら、海外からも学ぶ!
 島国・日本やからこそ大事じゃないかなとLAにてつくづく感じています!!

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『目で見て、肌で感じ取っています!!』

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 今週の火曜日から、堺ビッグボーイズ及びフューチャーズ・パートナーの備前ボーイズ・旭川道北ボーイズの23名の選手及びコーチ2名と合流し、ロサンゼルス遠征を今まさに実施中です。

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 到着翌日の親善試合ではRedondo Union High Schoolさんにお世話になりました。
 人数も多いため、9イニング行っていただきましたが、最終回まで1点差の好ゲーム。
 勝った負けたではなく、アメリカの選手たちのストライクに常に積極的にバットを出す姿勢、投手はどんどん直球でストライクゾーンに投げてくる姿勢に、日本の子供たちも自然と力を引き出してもらい、たった1試合の中でもお互いのレベルが上がり、子供たちが成長していくことが実感できます。
 こんな試合を毎週できれば・・・、全体のレベルはどんどん上がっていきますよね。
 日本でもこういう環境を作ることが、我々がやるべきことなんだなと改めて認識させられます。

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 今年は残念ながらドジャーススタジアムのスタジアムツアーがこの時期実施されておらず、ならば『3日目はマイナーリーグでも見に行こう!』ということになり、片道2時間かけて郊外のレイク・エルシノアというところまで出かけました。
 マイナーリーグって、2軍でしょ?と、ほとんどの子供たちは思っていたと思いますが、このリーグはシングルAアドバンスと言って、トリプルA、ダブルAのまだ下のレベル、メジャーから数えると4軍です。最下層のドミニカン・サマー・リーグまで含めると9軍まであるメジャー各球団の育成システム、残念ながら現状では日本のプロ野球とは大きな差があることは事実だと思います。

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 今回はサンディエゴ・パドレス傘下のレイクエルシノエ・ストームとロサンゼルス・エンゼル傘下のインランドエンパイア―・66サーズの試合を観戦しましたが、スシングルAアドバンスでは23~24歳前後の若手選手たちが主にプレーしています。アメリカの大学を出て2~3年目の選手、ドミニカのアカデミー(先ほどの9軍)を経てここまで昇格してきた選手たちはまだまだ粗削りですが、未来のメジャーリーガーの豪快なホームラン・華麗な守備にコーチも含めてみなさん興奮気味でした。

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 翌日はアナハイムのエンゼルススタジアムで、シアトル・マリナーズ戦のメジャー観戦。
 シングルAアドバンスでもものすごくレベルが高かったけれども、さすがメジャーは圧巻のプレーの連続です。
 たまたまマリナーズは岩隈投手の登板日、青木選手も1番レフトで出場しており、子供たちも試合前からワクワクしていましたが、実際に試合が始まるとプレーボールのわずか数分後にロビンソン・カノーの特大ホームラン、アルベルト・プホルズのタイムリー、中盤にはネルソン・クルースのこれまた特大ホームラン!!3人ともドミニカ共和国出身で、子供たちもドミニカンパワーに大興奮でした(たぶん、出身国の区別はついていませんが・・・)!そして、エンゼルスのショートでファインプレー連発のシモンズ(人口たった4万人のオランダ領キュラソー島出身!!)を3塁側1階席(ショートの目の前!!)で何度も見ることができ、充実のメジャー観戦になったのではないかなと思います。

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 日本からは決して安くない費用もかかることですので、必ずしもみんなが経験することができないのが現状だと思いますが、今回こうやって中学生23人と共に本場アメリカで、世界最高峰の野球に触れることができてことをとても嬉しく思いますし、これがまた今回参加できた子供たち、日本で彼らの帰りを待っている子供たち、保護者・コーチみんなの大きな財産になっていくのだと思います。

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 もちろん日本の野球にも、とても良いところもたくさんあります。でも、メジャーリーグ・マイナーリーグ・アマチュア野球含めて、アメリカから学ぶこともたくさんあります。できることなら日本全国の多くの子供たちに、自身の目でこの野球を見て肌で感じてほしいなと思いますし、日本で野球を指導される方にも、ぜひお越しいただくことができれば、子供たちの可能性はさらに広がっていくのではないかなと思います。

 目で見ること、肌で感じること、子供たちが想像をどんどん現実に変えて行動していけるように、これからもささやかながらサポートしていくことができればと願っています。

 明日からはいよいよ現地での大会に参加です!!
 アメリカでも、バモス!!
 

『日本人ももっと挑戦すべきだ!!』

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 昨日、25日間のドミニカ共和国滞在を終えてロサンゼルスまで戻ってきました。
 今回は夏のシーズンということで、ドミニカプロ野球(ウィンターリーグ)ではなく、メジャーリーグ各球団のアカデミーが参加するドミニカン・サマーリーグを中心に勉強させていただきました。

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 その中でサンフランシスコ・ジャイアンツのアカデミーには、私がコロンビア時代に教えていた(教えていたというよりも、当時はまだ小学生でちびっ子だったので、足にまとわりついていた?)サンティアゴ・アングーロ選手が捕手として2年目のシーズンをこのドミニカで迎えており、彼の試合も多く観に行きました。

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 コロンビアと言えば、サッカーが有名で、野球はまだまだマイナースポーツです。特に彼は国内でも野球が盛んなカリブ海沿岸地域ではなく、内陸のカリという街の出身です。野球なんてほとんど認知されておらず、競技人口も少ない中で、練習に励みジャイアンツのトライアウトに合格してマイナー契約をつかむこと自体が簡単なことではありません。16歳でドミニカに渡り、現在18歳。なんとか来年はアメリカのルーキーリーグに昇格できるように、日々仲間たちと切磋琢磨しています。

 コロンビアからメジャーを目指すということも、日本では想像つかないかもしれませんが、トロント・ブルージェイズのアカデミーにはヨーロッパのベルギー出身選手も在籍しています。(写真が撮れてなくてスミマセン・・・)

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 彼は高校卒業後にこちらに来て2年目で現在20歳とのこと。どのような経緯でこちらに来たのかと聞いたところ、『ベルギーでは国内で野球がほぼ行われておらず、学校に野球部なども存在していない。だから僕は数少ないクラブチームで練習していたんだ。』とのこと。
 まったく野球が盛んではなく、認知もされておらず、学校でも競技されていない国からも、こうやってマイナー契約を勝ち取ってメジャー挑戦している選手がいることに驚きました。母国語は英語でもなければスペイン語でもありません。それでも2年もすればすっかりスペイン語を身につけて(コーチ曰く、ドミニカ人の滅茶苦茶なスペイン語より、彼のスペイン語の方が正しいよ!と。)ドミニカや各国の選手とも仲良くコミュニケーションを取っていました。

 多くの人口を抱え、たくさんの選手(中・高校生)が野球をプレーしている日本ですので、彼らがみなメジャーリーグ挑戦を意識してチャレンジすれば、もっともっとメジャーに昇格する選手も増えるのではないかなと感じています。
 コロンビアの選手もベネズエラの選手も、そしてベルギー等も含めて多くの国から、10代のうちにマイナー契約をして親元から離れてメジャーリーグを目指して挑戦している選手たちがいます。
 日本からも高校卒業と同時に、トライアウトを受けて、どんどんマイナー契約して海を渡る環境ができれば、もっともっと良い選手が輩出される可能性は高まると思います。
 体力・忍耐力・規律・器用さ、どの面をとっても決して日本人が彼らに劣っているとは思いません。

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 ただし、高校までの指導・育成方法、大会システムがこのままでは、例え挑戦したとしてもなかなかメジャーまでは到達することは簡単ではないと思います。
 大切なことは小中高それぞれのステージの結果・勝利ではなく、25歳・30歳になった時のためにそれぞれの年代でどういった取り組みをするかが重要なのではないかなと。
 そもそも、トライアウトを受けてメジャー挑戦ということを想像もしていない大人側の固定概念を取り払うことが何よりも重要なのかもしれません。

 日本人もこれからどんどん挑戦できる環境作りに自分も少しでも貢献できればと、世界各国から集まるアカデミーの選手たちを見ていてそう感じました!!
 日本人もできる!!変化を恐れず挑戦するぞ!!バモスバモス!!

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『表面的ではなく、根本的な取り組みの違いです。』

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 ドミニカ共和国では5月末から8月末まで3か月にわたって、ドミニカン・サマー・リーグが開催されています。
 これはメジャー全30球団がドミニカ国内に開設しているアカデミー同士のリーグ戦で、30球団中12球団は2チーム編成(例、Mets1、Mets2)で参加しているため、42チームが参加しています。
 各チーム3か月で72試合(日曜以外の月~土の毎日×12週間)の公式戦が組まれており、選手たちの年齢は主に17~18歳、16歳と半年を超えると各球団と選手は契約を行うことができるため、ドミニカ国内のみならず、ベネズエラ・コロンビア・ニカラグア・キュラソーなどなどラテンアメリカ各国の優秀な選手がいわゆる各球団とマイナー契約をして所属します。全試合ドミニカで行われていますが、メジャー球団の傘下にあたるマイナーリーグの公式試合です。

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 昨日まで、3名の方がドミニカを訪問されましたが、みなさん日本の高校で指導に当たられているので、今回は同じ年代がプレーするこのドミニカン・サマー・リーグを中心に視察していただきました。
 見学した全ての試合でアグレッシブにプレーを続ける日本の高校生と同年代の選手たち、投手はどんどんストライクゾーンにストレートを投げ込み、打者は初球から追い込まれても常にフルスイング。もちろん、アグレッシブが故の、若くて経験が少ないが故のミスもたくさん出ます。でも、それ以上に高校生とは思えない力強いプレーやスーパープレーもたくさん飛び出し(数々の豪快な空振りもたくさんするけど、日本のプロ顔負けの特大ホームランも)、そのたびに3名の方々は何度も口をあんぐり・・・。

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 日に日に皆さんの発言も変わってきます。
 『最初はどんな練習をしているのか?日本でも活用できる技術はあるのかと思ってここに来ました。確かに日本でもやった方が良い練習、むしろ今やっているけどやらない方が良い練習もたくさんあると思いました。ただ、その技術的なことは表面的なことで、それ以前にドミニカ共和国の方々がやっていることと日本でやっていることに、もっと重大な根本的な違いがあることに気づかされました。』

 『日本では高校生に対し、高校の間に結果を出させるための指導が主流です。甲子園に出場したい、出場させる、大会で1つでも多く勝つ。それが大きな比重となっています。しかし、ドミニカ共和国では17-18歳の選手たちが25歳-30歳になった時に活躍できるように、今この年代に何をすべきで何をすべきではないかを追求して練習・試合が行われています。同じ野球、同じ年代でも、目指していることが全然違う。だから、日本に帰国して、どういう練習をしていた?どういう技術を身に付けさせていた?という風に質問されても、それ以前の目的・取り組みがあまりにも違うので、その技術的な答えを言っても、根本が短期的な高校の間の結果を求めている限りその答えにはならないと思います・・・』と。

 私自身も日本から訪問して下さる方々がいることによって新たなことに気づくチャンスをいただいています。今回もLAドジャース・アカデミーで27年間コーチを務められているアントニオ・バウティスタさんと色々と意見交換をする場も設定することができました。27年間にわたり、17-18歳の年代の選手指導に携わり、数々のメジャーリーグにおけるスーパースターも輩出して来られました。

 そのアントニオが日本から来られた方々に話していた言葉が忘れられません。
 『どんな木にもいつか必ず実はなるから。絶対に焦ってはいけないよ。』
 27年間、彼はずっと17-18歳の選手たちの指導をしてこられました。でも、彼らがアントニオの目の前で花を咲かせることも、大きな実をつけることもありません。彼らが活躍すべき場所はそれから数年後、ドミニカにいるアントニオの目の前ではなくアメリカのメジャーリーグという舞台であり、むしろ自分の目の前で花を咲かせてしまっては困るのです。

 最後に来られた2名は20代前半の若手の先生方。僭越ながら、厳しい(?)アドバイスをしてしまいました。
 『甲子園に行きたい、勝ちたい、という想いがあるのであれば、教師という職業はやめておいた方がいいかもしれない。なぜなら、教育も同じで、教師自身の目の前で花を咲かせたいと思うのであれば教育の本質と矛盾するから。ただ、ひたすらに、目の前で咲かせる花を見ることなく、どの水が将来に役立つか、どの肥料が彼らの将来に役立つかを考え(勝たなくていいんだよ~と、指導力アップの努力をしないのもまた全然違います。最適な水、肥料の研究、それを与えるタイミングと量はとても大切です!)、何十年も地道にそれをやり続ける覚悟があることがスタートラインだと思うから。』

 『いや、でも正直勝ちたいです・・・。』と。
 そりゃそうよね。人間やし、これまでと現実の環境もあるし。
 でも、その気持ちとどう戦っていくかかなと。
 その結果は10年後、20年後に見えてくるのではないかなと思います。
 目の前の勝った負けたではなくて、常に別の世界で。
 

『百聞は一見に如かずツアー in ドミニカ共和国!!』

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 みなさん、こんにちは!
 猛暑とスコールが続くドミニカ共和国ですが、この夏も日本から遠く離れたカリブの島へ5名の方がお越しくださっています。
 『ドミニカに行ってみたいです!』と言って下さる方もたくさんいらっしゃいますが、実際に時間と費用をかけてここまで来ることはそんなに容易なことではないと思います。

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 先日まで第1陣の2名の方が滞在され、今しがた無事日本に到着されたようです。
 この時期は華やかなウィンターリーグ(ドミニカのプロ野球)は開催されていませんが、マイナーリーグの最下層に位置づけされるドミニカン・サマー・リーグが開催されており、メジャー30球団と契約したばかりの17~18歳前後の将来有望な若手選手たちの練習・試合をじっくり観戦することができます。そして、そのアカデミー入りを目指す年代14~16歳前後のプログラムの選手たちの試合も頻繁に行われており、まさに日本でこの年代を指導されている方には『育成方法・指導方法の違い』を見て感じていただくにはうってつけのシーズンかもしれません。

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 ほとんどの方が日本で開催したセミナー等にお越しくださった方ですが、やはり実際に生で見ていただくと、
 『セミナーを見てある程度の想像はしていたものの、想像をはるかに超えるものがここにはあります。あんなフルスイング日本では見たことないですし、投手もどんどん直球勝負。指導者の方の指導方法も全然違います!!』と、おっしゃっていただけます。
 『日本に帰国して多くの方にここでの学びを伝えたいけれども、この感情を伝える日本語がどこにも見当たらない。それほどの感動と衝撃です。』とも。
 昔の人は良く言ったもので『百聞は一見に如かず』とは、まさにこのことなのだと思います。知識で得たものは想像の域を超えることはなく、自分の目で見て、肌で触れたものこそが自身の財産になっていくのだと思います。

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 練習見学・試合観戦だけではなく、実際にアカデミーで長年指導に当たられている指導者の方と食事をとりながら様々な質問をしていただいたり、笑顔とエネルギー溢れる小学生たちと一緒に野球をして楽しんでいただいたり、決してお金では買えないものも体験して様々なことを感じていただいているのではないかなと思います。
 それもこれも、『時間と費用をかけて実際に行く!』というみなさんの行動こそが全ての始まりなんだと思います。

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 ドミニカのコーチたちがいつも私自身に話してくれることが、現実になってきているような気がします。
 『トモが日本の野球をもっと良くしたい、子供たちがもっと能力を発揮できる環境を作りたいと思って活動していることは決して間違っていない。ただ、これまでの環境を変えるということはどうしても時間がかかるんだ。絶対に焦ってはいけない。少しずつ、少しずつでいいから活動を継続していくんだ。そして、同じ気持ちを共有し、協力してくれる仲間を増やしていくんだ。そうすれば必ず変化は見えてくる。気づいたら大きな変化が起こっている。君はまだそれを本当に信じていないかもしれないけど、実際に起こった時に僕たちドミニカ人の顔を思い出すんだよ。いつか必ずできる!と言っていた僕たちの顔をね。』

 まもなく第2陣の3名の方がドミニカに到着されます。
 『大きな変化のための小さな一歩』を、3名の方と共に新たに踏み出したいと思っています。