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『変わらぬ人々・空気・時間』

カンテル市景色

 グアテマラに再赴任し、早くも2週間がたとうとしています。
 この間、新たな出会いもありましたが、やはり昨年まで3年間暮らしたグアテマラ、どちらかというと再会・再会・再会の連続です。
 変わらぬ笑顔で、『トモー!!』、『セニョール、サカナ~ガ!!』と再会を喜んでくれる彼らに、自分の気持ちもふっとタイムスリップします。

 今回の任務地は首都から車で3時間、グアテマラでは首都に続き2番目に大きな町となるケツァルテナンゴ県ケツァルテナンゴ市の隣町カンテル市です。日本に例えると、自身が暮らしている大阪府大阪市(東京に次いで2番目の街)の隣の堺市といった感じでしょうか?

 しかし、そんなさほど大きな町から遠くないこのカンテル市でも、首都とは全く違った価値観で人々は暮らしています。まず、混血の人々(メスチソ)や白人が多く暮らす首都とは違い、カンテルは住民の大半が先住民族(インディヘナ)でそもそも人種が違います。

セメンテリオ小学校

 民族衣装をまとった人々が街を行き交い、現地の人々はスペイン語よりもキチェ語話していたり、ヤギ飼いのおじさんがその場でおっぱいを絞ってミルクを売っていたり・・・。大金持ちもいないし、ちゃんとしたレストランすら1軒もないけれども、人々は穏やかに暮らしています。

ヤギの乳搾り

 相変わらず教育もまだまだで、小学生が解くはずの算数の問題を自身が解けない小学校の先生がたくさんいるのも現状ですし、7年前の選挙後にこれまでの不正を覆い隠すために庁舎ごと燃やされた市役所がやっと再建されたものの、今年末の選挙で現役市長が敗れればまた燃やされるのではないかという不安定な政治も日本では考えられないレベルです。しかもこれらが、この市に限ったことではなく首都を一歩出ればほぼグアテマラ全土の現状であることも日本では考えられないことでしょう。

先生ら


 ただ、我々にとっては意外かもしれませんが、そこにあるのは変わらぬ人々の笑顔と、穏やかな空気と、ゆっくり流れる時間です。国の幸福度を計る『地球幸福度指数』では、143か国中75位の日本よりはるかに上位の4位がグアテマラです。

 人間にとっての真の幸福とは何か?日本人が必死に追い求めているものとは一体なんなのか?今しばしケツァルテナンゴ県カンテル市で先住民族の方々から人生のお勉強をさせていただきます。
 
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『福岡にてドミニカを語る!?』

aisatu

 先日、福岡県の筑紫区野球部指導者講習会に講師としてお招きいただきました。同区の中学校の先生方を中心に、他県や高校の先生方もご参加いただき約50名の方々に2時間半ほどお話いたしました。

 テーマは、海外の野球を通じて学ぶ『これからの日本野球』!

 前半は、野球場もない道具も売っていないスリランカで、野球を愛し続ける野球少年たちについて、後半は日本の10分の1の人口でありながら、10倍のメジャーリーガーを輩出しているドミニカ共和国の選手育成方法について話をさせていただきました。

frecha 2014

 特に後半のドミニカ共和国に関しては、先生方の集中力がものすごかったです。身体能力の違い、ハングリー精神の違いと日本では言われていますが、本当にそうなのか?我々が学んで実践できるところもあるのではないか?実際に現地の動画を交えて、みなさんと一緒に考えた2時間半はあっという間に過ぎ去りました。

 アンケートにご回答いただいた43名中40名の方々が『非常に良い研修会だった』、3名の方が『良い研修会だった』と記入していただきました。
具体的には、
 『話を聞いて、良い意味でただただビックリした!』
 『世界基準で野球を考えたことがなかったので、大変参考になった!』
 『野球指導に対する考え方が180度変わった!』
 『選手との信頼関係のつくり方の根本を考え直していこうと思った!』
 『これまで良かれと思ってやっていたことで、逆に子どもたちの成長の芽を摘んでしまっていたことに気付かされた!』
 『これからは目先の勝利よりも、子どもたちの能力を最大限引き出せるような練習方法を考えていきたいと思った!』
 『野球指導者としてだけではなく、教員としても非常に勉強になった!』
 『選手たちと本当の意味での信頼関係を築ける指導を行っていきたいと思った!』
 『生徒への敬意、指導者の観察力・忍耐力の大切さを痛感した!』
 『子どもたちがもっと野球を好きになれるように、指導者として取り組もうと改めて思った!』
との意見もいただきました。
 ご参加いただいたみなさんに対し、少しでもお役に立てたのではないかなと思います。

kuro

 実際これまでやってきた指導が間違っていたのではないか?というところをどうしても通らなくてはなりません。そのため、『正直、胸が痛いです・・・。』と、多くの先生方の素直なご意見もお伺いしました。けが人続出(笑)、救急車が足りない!そういう状態やったかもしれません(笑)!

 でも、いいんです。合っていた、間違っていたではなくて、改善そしてまた改善。変化は進化だと思えばいいんやと思います。変化を恐れていては進歩もありませんもんね。

 遠方からお越しいただいた、長崎、佐賀、北九州の方々も、ぜひ我々のところでもやりましょうとお声掛けいただきました。日本の子どもたちが明るく逞しく成長できることを願って、この活動も継続することができればと思っています!今回ご参加いただいたみなさん本当にありがとうございました!岐阜・岡山からはすでにオファーいただいていますが、47都道府県、全て行きたいと思っていますので、みなさんよろしくお願いします!!

 連絡先はこちらです!
 NPO法人BBフューチャー 072-277-3393
 http://bb-future.net/
 

『選手から指導者に対する本物の敬意を受け取る方法』

あきちーず 2015 指導者


 ドミニカ共和国の野球指導で感じた指導者・選手間の両方向の敬意の大切さを以前ブログに書きました(http://sakanaghana.blog.fc2.com/blog-entry-35.html)。

 実は技術指導力よりはるかに大切なのは、指導者の人間性であり、選手との信頼関係ではないかなと思っています。

 そしてキーワードになるのがやはり『敬意(リスペクト)』だと思います。
 『敬意は選手から指導者へ一方向にだけ向かうものではなく、指導者から選手に対しても向けられ、指導者と選手は対等の立場でなくてはならない。その中からお互いの真の信頼関係が生まれるのだ。』と、多くのドミニカ共和国のコーチは話します。

 では、どうやってその信頼関係を築くのか?MLB球団アカデミーのコーチや少年野球のコーチから話を聞き、実際の指導を見せていただく機会を得ました。

SD 2014 指導者1

 多くのコーチ曰く、「選手との信頼関係を築くためには、最初に指導者が選手に対して敬意を払い、それを継続していくことが必要なんだ。指導者から選手に対する敬意がないところに、選手から指導者への敬意が生まれることはない。選手から指導者への敬意が返ってこなくてもあきらめてはいけない。何年かかってでも彼らに敬意を示し続けるんだ。」と。

SD 2014 指導者2

 「忘れてはいけないことは指導者のために選手がいるのではなく、選手がいるから我々が指導者として存在できるということだよ。選手がいなければ我々も必要ない。だからまず我々が彼らに敬意を払うということは考えるまでもなく当然のことだよ。

 試合に勝つために選手を酷使するなどもってのほかだし、選手が将来的に能力を発揮するために、より良い環境を作ることが我々指導者の役割なんだ。

 選手が指導者に対して怖さを抱くようなことは決してあってはならない。『指導者に怒られたくないから・・・。』と選手が思ってプレーしたり、会話をしたりする時点で、それはもはや選手から指導者への敬意がある状態とは言えない。それはただ怖いから怒られないようにやっているだけで、彼らがやりたいプレーではないし、本当に指導者に伝えたいことでもない。そんなところにお互いの信頼関係が芽生えるはずはない。

 うまくなりたいと思っていない選手なんてこの世にいないんだ。例え、三振しても、エラーしても、打たれても、『次はうまくできる!』と軽く背中を叩くんだ。何度失敗しても、この選手はうまくなると信じ、常に前向きな言葉をかけ続けるんだ。それでもうまくいかなければ、『一緒に練習をして克服しよう!』と声をかければいい。逆に結果ではなく、彼らの良いプレーや、素晴らしいチャレンジを逃さずに褒めることも大切だよ。信頼できる指導者が見ていてくれているという安心感が彼らをまた成長させるんだ。

 三振しても、エラーしても、打たれこんでも、プレーの結果で彼らを叱る必要は一切ないよ。指導が必要なのは、人の道に反した時、誰もができることをやらなかった時、例えば打った後に走らなかった、目の前にきたボールを捕ろうとしなかった時だけだよ。それでも、2回目までは誰も見ていないところで2人きりで話すんだ。いきなり、みんなの前で叱ったりしてはいけないよ。」と、MLB球団のアカデミーのコーチも、優しい目で選手たちの成長をサポートし続けています。

帽子2つ

 人口5千人の村からメジャーリーガーを輩出しまくっているチームの監督もずっと笑顔。帽子をプレゼントしたら、その日はもともとかぶっていた帽子の上にずっと重ねたまま指導です。選手も何のリアクションもなく、普通に時間が流れていきます。

 『ここにコーチは7人いるけど、誰もマイナーですらプレーしたことがないんだ。だから技術的なことは我々もほとんど教えないよ。グラウンドに立てば、どのように打球を捕るのか、どのようにスイングするのかは本人しか決めることができない。だからプレーは彼ら自身で考えればいいんだよ。我々指導者ができることなんて限られているんだ。彼らが自分たちで考えて、どんどんチャレンジできる環境を作ること、それくらいだよ。』と。彼は帽子を2つかぶりゲラゲラ笑うだけです。

 小さい子たちを見ていてもそんなにうまいと思わない、身体能力もずば抜けているとは思わない、技術指導もほとんど行わない、でもこのようにおおらかな指導者が近くにいることで、選手たちはすくすく成長していくのかなと思います。嘘みたいな本当の話で、まるで魔法を見ているようです。

 ドミニカ共和国の野球に触れ、指導者の在り方に関しては勉強になることの連続でした。短期的結果を求めない、選手に対して敬意を払い続けることは、貧しくても、貧しくなくても、どちらでも誰でもできることですよね?我々日本人もやっていきましょう!どんな結果であろうと選手に敬意を払い続けていきましょう!

 それは会社でも、学校でも、家族でも、日本社会全体で同じことが言えるのかもしれませんね。
 
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