『やはり大苦戦・・・』

先々週は韓国へ、週末に日本へ帰国後、先週は台湾に滞在していました。
プレミア12に参加していた、プエルトリコ代表へのお仕事でしばし帯同、残念ながら敗退してしまいましたが、監督・コーチ・選手・スタッフの皆さん、本当に親切な方々で気持ちよく過ごさせていただきました。

球場

オーダー表

プレミア12は世界野球と言われていますが、実際には世界最高峰のメジャーリーグ30球団の40人枠ロースターに入っている選手は出場できない大会(つまり、現時点で世界最高峰の1200人の選手が参加できない!)になってしまっており、その他にも多くの有望な選手が出場しにくい状況にあります。
例えば、ドミニカ共和国では現在、現地のプロ野球であるウィンターリーグが真っ盛りで、ここでプレーする選手は球団からの許可が下りにくい状況です。


ドミニカ共和国、ベネズエラ、プエルトリコなどは、WBCに比べるとかなりの戦力ダウン。
プエルトリコにいたっては、約4分の3の選手が今年は所属球団(通常はメジャー契約できなくとも、マイナーかメキシカンリーグでプレー)がなくプエルトリコの国内リーグ(アマチュア選手とともに週末のみ開催)でプレーしていた選手によって編成されていました。

試合前

練習

試合前その2

それにもかかわらず、日本打線はベネズエラ・プエルトリコ・オーストラリア相手に大苦戦で、3試合とも相手チームの自滅(四球やエラー)でなんとか勝利しています。
そしてついにはマイナーリーガー中心のアメリカに敗戦(アメリカは自滅しなかった)。
現地で見ていて、やっぱりなという印象です。


もちろん、日本の選手を批判したいわけではありません。
彼らに最大限の敬意を表します。


ただ、言えることはこれらの国の選手と日本の選手の打ち方がまるで違う。
そして、これは身体的な違いから来るのではなく、育ってきた環境の違いだと痛感します。

puremia12.png

海外では中学年代から試合も含めて木製バットや低反発の金属バットでプレーしているため、ミートポイントは体の近くでとにかくインサイドアウトで打つことを心がけます。
あてるだけではヒットにならないので、空振りすることも覚悟でしっかりスイングします。
一方で日本の金属バットは当てれば飛んでいくので、しっかりスイングするよりはあてることを幼少期から重視、インサイドアウトでなくてもボールは飛んでいきますし、ミートポイントも投手よりでも打ててしまいます。
木製バットをもって、海外の投手の力強く、そして、手元で微妙に変化する投球を打ち返す技術は身につけられないままプレーすることになります。


もちろん、それでも日本のプロ野球で活躍することはすごいことなのですが、本当の意味で世界一を狙うのであれば、また世界最高峰の舞台(メジャーリーグ)にもっともっと多くの打者(野手)を送り出せるようにするには、アマチュア世代のルール改正などから改革していかなければならないと、今回改めて目の当たりにして痛感しました。


私が一人で言ったところで何も変わらないのですが、周りの皆さまの協力を得て、微力ながら日本の野球界をよりよい方向に進めていくことができれば・・・。


想いを新たに日本での活動再開です!

試合始まる
 

『監督として』

 皆さま、こんにちは!


 遅ればせながら、2019年の9月より、堺ビッグボーイズ中学部の監督を務めることになり、新チームスタートとともに活動を開始しています。
約90名を預かる大きなチームですが、少しでも良い方向に持っていければと思っています。
相変わらず国内外問わず出張が多いのですが、優秀なコーチの方々の力を借りながら進めていければと思っています。

試合前

 これまでも様々なところで発信してきましたが、堺ビッグボーイズは様々なチャレンジを行っています。
投球数制限や変化球制限、練習時間短縮、怒声罵声の禁止などは、ここ1~2年で世間でも話題になるもっと以前から実施しており、常に未来を見越したチャレンジはこれからも行っていきたいと思っています。
これはチームとして2年連続全国制覇を成し遂げた際に、その年代の選手たちが思いのほか伸び悩んだこと、周りのチームでも同様の現象が起こっていることにも起因しており、私自身も海外の育成方法を目の当たりにして日本の子どもたちの未来をもっと広げられるのではないかとの想いももって取り組んできました。
 このような発信もあり、堺ビッグボーイズに非常に多くの子どもたちが集まってくれるようになったことは大きな成果でもあります。(今では小中学部合わせて180名を超える組織になりました・・・)

円陣

 一方で、周りからは誤ったとらわれ方をするケースもあるように感じています。
いわゆるこれらの取り組みは反勝利至上主義の取り組みですが、勝利至上主義の反対=勝たなくていい、気楽にやればいい、と理解されるケースが多くあります。しかし、これは我々の目指すところではありません。


 やりたいことは・・・、
1に選手の将来的な活躍を最大限考えた指導。
将来の活躍や、人間的成長を重視し、怪我で苦しませない、燃え尽きさせない、若いうちの酷使をしない、姑息な手段は使わないことを大前提として・・・。
その上で、スポーツなので当然ですが、最大限勝利を目指す!ということを選手・指導者とともに目指していきたいと思っています。
反勝利至上主義を勝利からの逃げに利用するつもりは全くありません。

イェーイ

これらを実現するための方法を常に探し続け、実行していきたいと思っています。
38歳にして、また新たな学びの旅が始まったような気がします。
すべての機会に感謝して、皆さんと一緒により良い方向に進めていくことができれば。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
 

『国を超えた様々なつながり!』

皆さま、こんにちは。
ようやく秋らしい気候になってきました。


先週は東京、今週は大阪で、プロスペクト株式会社(ONYONEベースボールギアとIPセレクト)の展示会開催。
世界基準になりつつある低反発バットのお話などを中心に、合計4回セミナーを開催させていただきました。

東京展示会セミナー2

東京展示会セミナー

大阪展示会セミナー

日本の選手たちが持っている力を最大限引き出すためにできることはまだまだあると思います。
道具・環境づくりからのアプローチも非常に大切だと痛感しています。


その間に、ドミニカ共和国のウィンターリーグ球団『レオーネス デル エスコヒード』のGMを務め、2020の東京オリンピックまでのドミニカ共和国野球代表チームGMも務めるホセ・ゴメス氏が来日。
2014年から現地でたくさんお世話になっている彼に、少しでも恩返しできればと日本での滞在サポートを約1週間務めました。

ホセさん2

ホセさん

まだ30歳という若さで、球団及び代表チームのGMを務めるホセ。
各地でのMTGや移動中、そして食事中の言動から私自身が学ぶことも本当にたくさんありました。


大切なことは、
①チャレンジを続けること
(たとえNoと言われても、顔を合わせてお願いしてNoと言われたことがいつか未来のYesにつながる)
②謙虚でいること
(たとえ自身が正しいとわかっていても一度相手の発言を受け入れ、その後にどう相手とコミュニケーションをとって理解してもらうか考える)
学びには国境はなく、年齢も関係ないのだと思います。


様々な方との出会い、学びから、まだまだ自分の人生を深めていければと。
そして、ますます元気に活動していきたいと思います!! 

『楽しさと厳しさと』

 約1か月、ドミニカ共和国とアメリカに滞在し、日本に帰国しました。
ドミニカでは、主に17~18歳がプレーするメジャーリーグ30球団がそれぞれ所有するアカデミーの試合や練習視察に。
アメリカでは堺ビッグボーイズ及び友好チームとのロサンゼルス遠征に帯同しました。

0826遠征①

0826遠征③

0826遠征④

 日本でも、この間に球数制限に関する話題や議論がなされていましたが、球数に関する考え方は両国ともに全く違います。
ドミニカ共和国では将来ある有望な投手をいかに怪我のリスクから守り、成長していくための経験を積ませていけるかということを各球団細かく管理しながら進めています。
基本的には投手は70球まで、中5日の登板間隔。
佐々木投手の決勝戦登板回避の話をしても、当然であり、なんで話題になるのかさえ理解できないという様子です。
むしろ、投げさせるべきだったという論調があることを伝えると理解に苦しむという顔をされます。
日本には甲子園という伝統ある大会があるとはいえ、伝統よりも子供の未来に重きを置くことは当然と、我々も気づくべき時にきていると思います。


 様々なところで日本の野球は厳しい(修行のようなイメージ)、一方でドミニカ共和国の野球は楽しんでやる、という言葉を使って表現をすることがあるのですが、これではなかなか本当の意味でのドミニカ野球は伝えられないと、改めて今回の滞在で感じました。
確かに、小学生はとにかく楽しそうに野球をやっていますし、それでいいと思います。

0826遠征⑥

 アカデミーの選手たちも、とにかくアグレッシブに楽しくプレーしています。
ただ、その裏には厳しさも伴っています。
毎年、マイナー契約を結んでアカデミーに入ってくる選手は各球団20~30人前後、常に若い世代を育ていかなければ球団の未来は明るくならないため、常に球団は若い選手を獲得します。
そして、ドラフトでも各球団に30人前後(大学進学を選択するなど全員が入団するわけではありませんが・・・。)が指名されます。
合わせると50人前後が球団に加わるということは、その分、枠をあける必要があるため、それだけの選手が契約を更新できなくなる可能性があります。


 マイナー契約をして、アカデミーに入っても、そこからアメリカ行きの切符をつかめるのは毎年数名ほど(アメリカに行けてもまだまだルーキーリーグですが・・・)、翌年も契約更新してアカデミーでのプレーが継続できればまだチャンスはありますが、契約更新できない選手、なかにはシーズン中に契約を切られる選手もいます。
その中で、コーチたちは、選手のおかれている厳しい環境を理解しながら、最大限の力を発揮できるように、プレーは最大限楽しむんだ!と指導しています。

0826遠征②

0826遠征⑤

 何事も枠は限られています。
チャンスも無限にあるわけではない。みんながなりたいものであればなおさら。
常にリスクがあるからこそ、その中で最大限の力を発揮できるようにプレーを楽しむ。改めて、そう感じたドミニカ野球でした。


 日本でも野球を『楽しむ』という言葉が少しずつ出てきているような気もしますが、ただ『楽しむ=気楽にやる』のではなく、リスクがあるからこそ、最大限に楽しんでいいプレーを出そうとする、そういった指導やチームのあり方が必要になってくるのではないかなと思います。


 この滞在で感じたことを、日本でも表現することができればと思っています!!
 引き続きよろしくお願いいたします!!
 

『日本人高校生投手の起用方法に?をいくつも浮かべるドミニカの方々』

皆さま、こんにちは。
日本は暑い日が続いていると聞きますが、いかがお過ごしでしょうか?
ドミニカ共和国も暑いですが、まだマシかなと・・・。

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 さて、日本では甲子園を前に投球数制限が話題にのぼりはじめています。
10年前はこのように取り上げられることはなかったもの、時代の変化を感じます。
8月3日のウェークアップぷらすでも特集が組まれていました。自身の活動も少し取り上げていただいています。
リンクはこちら
8月3日放送 『ウェークアップ!ぷらす』
※49:10頃から約20分間特集されています



 野球関係者であればご存じだと思いますが、岩手県大会決勝でエース投手が登板しなかったことが大きな議論を呼んでいます。監督の英断だという声もあれば、甲子園まであと1勝で投げさせないのはけしからん、という声も。



 実はこの登板しなかった佐々木投手はメジャーリーガーに関係する仕事の方は、世界的にもすでに存在を知っている人もいます。さすがに、決勝に投げなかったというニュースは海外には出ていないようで、このような出来事があったと話してみると・・・。



 彼らがまず驚くのが、そもそもまさか高校生に連投をさせるのが当たり前なのかと?そちらの方に目を丸くしています。そんな野球がこの世に存在しているのか・・・というような目で。彼らの感覚からすると英断でもなんでもなく前日に100球も投げたら翌日投げさせないのは当然。むしろ投げさせる指導者は失格という感覚です。



 8月3日にはドミニカンサマーリーグというメジャーリーグ各球団傘下のアカデミー(主に17~18歳の選手がプレー)の公式戦ドジャース対アストロズを観戦しましたが、2-1でサヨナラというロースコア。にも、関わらず、ドジャースは先発から3回、1回、2回、1回、2回と小刻みな継投。アストロズも4回、3回、2回と3人の継投。それでいて、先発投手は次回の登板まで中4日はあけることになっています。
アストロズ vs ドジャース

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 もちろん、目指しているものが違う(彼らが目指しているのはメジャーリーグ)、大会運営方法も違う(彼らはリーグ戦)、国も違うので一概に一緒にする必要はないかもしれないけど、どちらが選手たちの将来を考えていますか?と言われれば、残念ながら答えは日本ではないといわざるを得ないと思います。



 それでも変化の兆しは見えていると思います。もちろん簡単ではないけれど、日本もきっと変われる、あきらめない限り!!
 日本野球をより良い環境に!学びと発信の旅は続きます。