『Se acabo la fiesta! お祭りは終わってしまった!』

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 Game set! 試合終了!野球の試合が終わった時、アメリカや日本ではこう言われますが、ドミニカ共和国では『se acabo la fiesta! (セ アカボー ラ フィエスタ)!』と審判が大きな声で告げます。直訳するとお祭りは終わってしまった!楽しい野球のゲームが終わってしまったんだ!とドミニカらしくなく?どこか哀愁が漂った表現を使います。

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 日本もまもなく冬を迎え、野球シーズンが終わろうとしています。
 大阪の公立高校6校にお声がけして始まった『Liga Ftura』という投球数や使用するバットなど特別ルールを採用したリーグ戦は今年で4年目を迎え、参加校も公立7校、私学3校の合計10校が参加するリーグ戦になりました。

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 晴天にも恵まれ、リーグ戦では多くの経験を積むことができ、最後の決勝トーナメントは白熱する僅差の勝負となり、例年以上に盛り上がったのではないかと思います。
 特に低反発金属バットか木製バットの使用が義務付けられているため、打者は力強いスイングが常に求められ、少しずつですが成果も見え始めているのではないかと感じました。投手もストライクゾーンにストレートをどんどん投げ込む姿が見られました。彼らの今後が楽しみなリーグ戦になったのではないかと思います。

 私も何試合か観戦しましたが、特に最後の決勝戦は1点差を争う好ゲームに。2-0から1点差に追い上げ、なおも2死2・3塁でふらふらっと上がった飛球をライトの選手がダイビングキャッチ!結局、試合は2-1のまま大阪学芸高校が初優勝を勝ち取りました。

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 素晴らしい映画は見ていてあっという間に過ぎ去り、どこかこのまま終わってほしくない感覚になります。楽しい飲み会も終わりの時間を迎えたくないと思います。スポーツも同じで良い試合はこのまま終わらずにずっと観ていたい、ずっとプレーしていたいという感覚になることがあります。正に『se acabo la fiesta!』お祭りは終わってしまった・・・!と、言いたくなるこの感覚が大事なのかなと。

 まもなく、日本の2018年の野球シーズンは終わりますが、来年以降も日本全国で良い取り組みができればと思っています。そのためにもカリブの島国で英気を養ってまいります。

 ニューヨークからサントドミンゴへ向かう機上より!

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『世界基準の低反発バットを使えば、打撃だけでなく、守備力も投手力も向上する!!』

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 皆さま、こんにちは!
 一部で報道もされましたが、堺ビッグボーイズでは10月に入り自身らが主催するリーグ戦で世界基準の低反発金属バットを導入した試合を開催し、何名かのマスコミ関係者にも取材にお越しいただきました(下記の記事もご参考下さい)。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kikuchiyoshitaka/20181016-00100694/

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 日本では、高校生まで金属バットを使用していますが、実はこの金属バットは世界でもまれにみるよく飛ぶバットです。私がよく学びに行くラテンアメリカの国々では13歳ころから木製バット、アメリカなどでは木製バット並みに反発係数が抑えられた低反発金属バットの使用が試合でも義務付けられています。

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 日本の金属バットは、どこで打っても良く飛ぶ(芯の大きさもそうですし、捕手よりの体に近いポイントでなく、投手寄りの前で打っても飛んでいく、いわゆるドアスイングでも飛んでいくという特徴があると思います。)、打球速度が速い、飛距離も違うという特徴があります。そのため、国際大会に行くと、日本の高校生や中学生は大会規定で木製バットや世界基準の低反発金属バットを使用しなければならないため毎度苦労することになります。もちろん、国際大会に行かなかったとしても、大学以降で使用する木製バットで大変な苦労をすることになります。もし、この低反発金属バットを日本の中高生の試合でも使用を義務付けたならば、今のような甲子園大会でホームランがたくさん出るような試合展開にはならないと思いますが、全体的な打撃力向上を図ることができ、世界の舞台で日本の中高生が今のように苦労する場面は減ると思いますし、大学以降、プロやひょっとしたらMLBでも活躍する選手が増えるのではないかと思います。

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 堺ビッグボーイズでは、この低反発金属バットを使用して、試合などを行っていますが、気づいたことはバッティングの向上だけではありません。投手は、打たれにくくなるため、警戒しすぎて四球を出すよりも、思い切ってストライクゾーンで勝負できるようになります。結果、誘い球としての変化球も減り、ピンチの数も減るため、投球数はこれまで以上に少なくなり変化球多投による投手としての負担も減ります。

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 そして、もう一つは守備力(特に内野手)の向上という効果です。打球速度が弱くなるため、内野手は待って捕るのではなく、前に出てチャージしていく能力、持ち変えの正確さや速さやを養う機会が増えます。今まで追いつけていなかった打球にも追いつく回数が増えます。そして、速くきつい打球が少なくなるため、体が硬くなることなく、柔らかい動きでプレーできる守備機会が断然多くなります。これが、もしかしたら将来的に最高峰のMLBでプレーする際に必要な天然芝での打球処理にもつながるのではないかと思います。

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 もちろん、MLBを目指すことが全てはありませんし、うちの子がみなMLBを目指しているわけではないのでそこまでは・・・、と思われる方もいるのは事実だと思います。しかし、大切なことは、選手それぞれの能力を将来的に(今ではなく先で!)最大限伸ばす環境を大人がどれだけ用意できるか?ということだと思います。

 そういった意味では、低反発金属バットを使用することが、打撃力向上だけでなく、投手としての成長、守備力の向上にも寄与するのであれば、どんどん積極的に行うべきでは!と思い始めています。

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バットからも日本の野球に変化を!まだまだいきます!
バモス!

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『何度でも言います!野球はリーグ戦で行うスポーツです!』

 みなさま、こんにちは。
 秋らしい気候になってきました。朝晩過ごしやすく、頭も体もスッキリでしょうか?
 野球も(特に高校野球は)夏がメインでなくて、秋がメインの方が選手のコンディションのためにも良いのではと思わずにいられません。

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 さて、このブログでも何度か書いてきましたが、日本の野球が世界の野球からかけ離れている一つの要因にトーナメント中心の大会というものがあると思います。
 この夏は、秋田の高校の投手の投球過多もあり、勝利至上主義は良くない、という意見もありました。もちろん良くないのですが、勝たなければ次がないトーナメントの大会を用意しておいて、勝利至上主義は良くないというのは、本末転倒です。
 メジャーリーグをみても、例えばナショナルリーグは現時点で、勝率6割以上のチームは15球団で1つもなく、つまり3勝2敗ペース以上のチームは存在していません。勝率.571以上、4勝3敗以上の成績のチームも15球団中、シカゴカブスの1球団のみ。これだけ勝った負けたを繰り返しながら優勝を争うスポーツは他には存在しないのではないかと思います。

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 我々の現場もできるところから変えなくては(言うだけでなく行動!)!との思いから、NPO法人BBフューチャーが主催する3か月にわたるリーグ戦主体のフューチャーズリーグを開催し、現在5年目のシーズンを迎えています。

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 そして、我々、堺ビッグボーイズが加盟するボーイズリーグの阪南支部も春・夏・秋、すべての支部予選(全国大会や関西秋季大会につながる公式戦)で予選リーグを実施していただき、グループリーグ2位でも通過可能なシステムを採用していただくことで、一度負けたチームでも本大会出場が可能な大会へと変わりました。
 先日、取材いただいた菊地さんの記事が下記にありますので、ぜひご覧ください。
 https://news.yahoo.co.jp/byline/kikuchiyoshitaka/20180918-00097319/

 先週末はちょうど秋の関西秋季大会の阪南支部予選(予選リーグ)が3連休で開催され、堺ビッグボーイズは1試合目を11-1のコールド勝ち、2試合目は残念ながら2-3で敗戦となりましたが、全リーグの2位チームの中で最も成績が良かったため、決勝トーナメント進出を決めました。

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 人生も正にそうですが、大事なことはうまくいかなかった後に、どうチャレンジするか?です。決して勝ち続ける人生などありません。野球と教育をつなぐのであれば、負けたら最後のトーナメント戦ではなく、負けてもまた次にチャンスがあるリーグ戦を主体にすべきだと思います。

 勝率.571で優勝できる可能性のある野球というスポーツの面白さをどう日本社会の中で伝えていけるか。皆さんの現場でも変われるところから変わっていきましょう!!

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『日本野球のガラパゴス化』

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 一昔前、I phoneが出始める前、日本の携帯電話はガラパゴス化していると言われていた時代があったかと思います。世界では携帯の仕様がほぼ同じで、中のSIMカードを変えるだけで、どこの国でも使えるにも関わらず、日本では全く使えないと知り合いの外国人旅行者も嘆いていました。ちなみに嘆いていたのは先進諸国出身者ではなく、アフリカのガーナ人です。
 
 知っている方もいらっしゃると思いますが、ガラパゴスとは、南米エクアドルの沖合に浮かぶガラパゴス諸島のことを指します。赤道ほぼ直下であるにもかかわらず、南極からの寒流が流れ込み、ペンギンなども生息し、独自の生態系を築いているため、日本の携帯電話もこのような言われ方をしました。

 携帯電話だけでなく、海外に行くと日本との様々な違いに気づかされます。
 アメリカや私がよく行くドミニカ共和国はほとんどが車社会です。レンタカーを借りる以外は、タクシーを利用すると思われる方もいるかもしれませんが、ここ数年、ほとんどタクシーを利用しなくなりました。
 変わりに利用するのがUber(ウーバー)と呼ばれるアプリで、乗車位置・降車位置を入力する(日本語でOK)と、近辺にいるドライバー(Uberに登録している一般の運転手)がすぐに来てくれ、目的地まで連れて行ってくれます。車の車種、ナンバー、運転手の情報も全て出ますし(毎回、乗客が評価もできるので、運転手の点数も見ることができます)、料金もタクシーより断然安く、さらには事前登録してあるクレジットカードから自動的に引き落とされるだけなので、お金のやりとりもありません。

 安い、早い、安全、便利、どれをとってもタクシーより優れているため、世界的に広がっていますが、日本ではほんの一部にしか導入されていません。もちろん、日本政府が規制をかけているのは間違いないと思います・・・。

 電化製品も日本製が世界でどんどん売れているかというとそうではなく、もはや市場は完全に韓国製に奪われています。これも日本国内には入らせないようにしているのでしょうが、世界では完全に負けています。残念ながらですが・・・。

 そして、もう一つガラパゴス化しているのが日本野球ではないかと思い始めています。
 アメリカだけでなく、メジャーリーガーを毎年多数輩出するドミニカ共和国やベネズエラを始めとする中南米諸国も含めて、日本野球だけ大きく異なってしまっているところがたくさんあるのではないかと。
 世界がリーグ戦を主体として行っている中で、日本はトーナメント中心の大会方式、低反発の金属バットや木製バットを13歳くらいから使用している国々と、18歳までかなり飛ぶ金属バットを使用している日本。投手の投球数の規定も定められておらず連投を繰り返すのは日本だけ。ドミニカのドジャースアカデミーでは18歳のカテゴリーの公式戦でも、MAX60球、中5日のローテーションとのこと。打球の勢いが殺され、守ることも打つことも高度な技術が必要になる天然芝と、待っていれば転がってくる、転がせば間を抜けてヒットになってしまう人工芝がまだまだ多い日本。バットや投球数・登板間隔などに関しては、近年、韓国や台湾も世界基準を取り入れていると聞いており、このままではますます日本野球のガラパゴス化は進んでいくのではないかと思います。確かに、国内では今のところプロも高校野球も人気がありますが、世界ではほとんど通用していない現実も考えなくてはならないと。

 本家のガラパゴス諸島は今後も独自の生態系で繁栄を続けるかもしれませんが、ガラパゴス化された(してしまった?)社会は今後どうなるのか?
 携帯電話は、もはやインターネットさえつながれば、Line電話やスカイプ、Whattsupでいくらでも国際間のコミュニケーションが可能になり、SIMの交換さえ不要になりました。しかもこれらのアプリは基本的に無料!!国際電話のあのバカ高い料金を払う必要もなくなりました。

 タクシーも規制さえ外れれば(日本政府はまだだいぶ粘るとおもいますが・・・)、タクシー会社は一気にほぼ姿を消すでしょう。個人的にはあの便利なUberを早く日本に導入してほしい!!
 
 シャープやToshibaが苦境に立たされているのも今にはじまったことではなく・・・。

 そして、日本野球は???
 野球人気の低迷、少年野球人口の減少、蔓延する勝利至上主義・・・。

 世界のスタンダードを学び、それを受け入れて、その上で力を発揮できるように。
 日本野球の今後の発展は、ガラパゴス化からの脱却以外に道はないのではないかと思います。
 そのためにも、皆さんと手を取り合って、様々な改革を進めて行ければと。

 まずは世界基準のバットの導入から??
 甲子園大会のホームラン数は2018年の51本から、3本くらいに減ると思います。
 それくらい飛ばないバットを世界では使っています。

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『堺ビッグボーイズ、旭川道北ボーイズ、前橋中央ボーイズのアメリカ遠征2018』

 皆さま、おはようございます。

 8月16日~23日の1週間、日本から30名の選手と指導者ら、合計36名でロサンゼルス遠征を実施しました。堺ビッグボーイズが中心となって実施しているこの遠征は今年で6年目を迎えています。

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 現地では、大迫力のメジャーリーグ観戦に加え、メジャーリーグのスタジアムツアーや市内観光、ホームステイなども実施していますが、何よりも学びの機会となるのが土日に行われる現地の大会に参加していることかなと思います。今年はメキシコからも招待チームが参加し、合計14チームの非常にレベルの高い大会になりました。

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 こちらの大会に参加して、一番違いを感じることは反発係数に大幅な規制がかけられている金属バットと天然芝のグラウンド。日本で普段使っているバットに比べると驚くほど飛びません。内野の頭を超えることも簡単ではなく、とらえたと思う(外野の頭を簡単に超える)あたりもポップフライになって、定位置付近の外野フライ。ならば、ゴロで間を抜こうと思っても天然芝で打球が弱まり、内野手に捕られる。一体、どうやったらヒットが出るのかと・・・。

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一方で、アメリカやメキシコの同年代の打者(14~16歳)はこの状況でもなんとかヒットにしてきます。パワーが違うからでしょ・・・、と思いがちですが、パワーの違いではなく打ち方の違いの方がはるかに大きいと試合をしていると感じます。日本の子供たちは普段から飛ぶ金属バットになれているため、前(投手寄り)で当てるイメージ、こちらの選手は多少詰まっても後ろ(キャッチャー寄り)でドンとぶつける感じ。堺ビッグボーイズでは、将来、大学以降で木製バットを使用するときにも良い打撃ができるようにと、このような打撃練習を取り入れていますが、それでもまだまだ追いつけていないと実感します。

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よく考えれば、アメリカでは飛ばない金属から木製に変わるだけで、少年野球からメジャーまで環境は一緒であり、一貫して技術を身につけることができます。一方で、日本は高校野球までの飛びすぎる金属バットから、大学になって突然飛ばないバットに変わるため、そこで苦労する選手も多いのが現実です。道具が全く違うので、打ち方も異なり技術も一貫して習得できません。さらに、そこからメジャーを目指そうとなれば、グラウンドも天然芝に変わり、より一層対応が困難に・・・。

 どちらが世界のスタンダードかと言えば、野球の世界では、日本以外はどこの国に行っても低反発の金属か木製バットと天然芝。アメリカだけでなく、中南米の国々もそうですし、アジアも韓国や台湾は高校生から木製バットを使用しています。日本国内の大会は良いけれど、世界の大会に行って苦労するのはいつも選手たちです。

 社会も一緒で、これからはどんどん外国人が入ってきて、日本も世界に出て行く時代へと変化してくると思います。ならば野球も世界のスタンダードを受け入れて、その上で力を発揮できる選手が育つ環境作りが必要だと思います。

 子供たちに話を聞くと、『学校で習った英語が全然通じなくて苦労した』、『野球も日本のようにいかなかった』と。でも、世界に出てそういったことも含めて知ることが、今後の彼らの成長につながることは間違いないと思います。

 堺ビッグボーイズでは、今後もこのような機会を継続して作ることができればと思っています!

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